クリエイティブ領域におけるAI(人工知能)活用の最前線を追う本特集。第1回は、AIによってバナー広告やCMを制作するシステムの開発を急ピッチで進めている電通を取り上げる。将来的に広告主がAIを活用してCMのプランニングまで自前でできるようになると、代理店に支払う企画料が不要になり、中堅クラスの企業などもCMを打てるようになるのではと期待する。

(写真/Shutterstock)
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 AIによってウェブバナー広告を自動生成するツールが注目を集めているのは、クリエイターという人手に頼っている広告制作プロセスの生産性を、劇的に改善する可能性があるからだ。

 そうしたツールの1つが、電通が2018年5月に発表した「ADVANCED CREATIVE MAKER」(β版)(以下、ACM)。当面は社員が利用するツールと位置づけて、18年中に正式版の提供を始める予定。将来的には、同社の広告クライアントが利用できるようにすることも検討している。

 ACMでバナー広告を生成する仕組みはこうだ。まず、広告を出稿する企業の業種、キーワードと訴求軸(価格や機能、ブランドイメージなど)の条件を入力する。さらにバナーに掲載する企業ロゴや商品などの画像を準備する。風景などのイメージ画像が必要な場合は、連携しているストックフォトサイトからAIが自動でダウンロードする機能もある。