個人で日本へ旅行するような経済的に豊かな若年層は、消費意欲が旺盛だ。若くて数も多く、中国での消費トレンドを主導している。日本旅行に特化した雑誌「行楽」を中国で発行する袁静氏は、両国の間を頻繁に往復しており、中国の「プチ富裕層」の生活様式や行動に詳しい。袁氏の目線でそうしたトレンドを読み解いてもらう。

「20万円の調理鍋」から見える中国主婦層の今の姿(画像)

 今、中国の主婦層が面白い。中国では伝統的に共働き世帯が多かったが、富裕層から徐々に専業主婦が出現している。日本はデフレが進むなか、世帯可処分所得が落ち込み、収入を得るために働きに出る女性が増え、次いで少子高齢化の影響による人手不足の傾向が強まったこともあって、2000年には共働き世帯が専業主婦世帯を逆転した(厚生労働省、総務省調べ)。一方、中国では日本と逆行するような現象が起きているのだ。

 理由は複合的だ。経済発展に伴い、総じて家計が豊かになったことがある。そして子供の教育のためという理由もある。働かなくても経済的にやっていける世帯では、専業主婦を選び、子供の教育や家事、育児に情熱を傾ける女性が増えている。

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