中国の「プチ富裕層」の生活様式や行動に詳しい袁静氏の目線で、中国の消費トレンドを読み解いてもらう。前回はドイツ系の会社が中国で販売する、20万円ほどの高額な料理鍋「サーモミックス(Thermomix)」を次々購入する主婦層と、鍋が人気を博した理由を推察した。元客室乗務員から営業に転じ、料理教室の先生としても活躍する友人のニェー・メンさんに、引き続き話を聞いていく。

講師が緊張するほど手元を食い入るように見る生徒たち。料理教室は基本サーモミックス購入者が対象だ。講師は鍋を使いながら実演する(写真に鍋は写っていません)
講師が緊張するほど手元を食い入るように見る生徒たち。料理教室は基本サーモミックス購入者が対象だ。講師は鍋を使いながら実演する(写真に鍋は写っていません)

 ニェーさんのクラスにはさまざまな年齢の生徒がおり、最高齢の人は80歳を超えているという。ほぼ全員が女性で、共通しているのは、非常に強いヘルシー志向である点だ。主婦が多いのは確かだが、料理教室に通う生徒のなかには、意外な人たちもいることが分かった。

 「実際に受講しているのは、自宅で料理する主婦だけではないんです」とニェーさんは打ち明ける。