※日経トレンディ 2018年10月号の記事を再構成

「バイヤーズグランプリ」(日本アクセス)の入賞商品や編集部が選んだ注目商品から、2018年下半期にブレイク必至の食品を予測する本特集。特集の締めくくりは、2回にわたって今後の食品ヒットを占うキーワードを紹介する。注目の「ごちそう“超”味料」「直撃辛フード」「ネオたんぱく質」とは?

 ここ数年は「時短」をキーワードに、手早く夕食のメインおかずを作れる商品が、多忙な共働き世帯を中心に人気を博してきた。だが18年は様相が変わり、「時短のステージが1段上がった」(カゴメ)。つまり、時短・簡便は当たり前で、さらなる付加価値がないと消費者の心に響かない時代に突入した。そこで各社が力を入れているのが、調味料に野菜などの具材を大量に入れ、なかなか手作りできないレベルの調理を可能にする「ごちそう“超”味料」だ。

 口火を切ったのは、17年夏発売のミツカンの具入り合わせ調味料「カップクック」。細かく切ったタマネギがたっぷり入っており、これと肉と一緒に炒めるだけでメインおかずができる点が受けてヒットを飛ばした。18年下期は各社が追随し、具がぜいたくに入った調味料が続出。カゴメ「野菜がはいったおかず調味料」、キッコーマン「超生姜焼のたれ」がその代表だ。いずれもフライパン上で肉と絡め焼きするだけで、見栄えがする一皿が完成するため、手抜きしているという罪悪感がない。

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