第36回 2019.11.12 NTTドコモ、お金持ちエリアで高額品不振のナゼ分析、陳列提案 店舗の棚割り写真からAIで商品を自動認識できるサービス「棚SCAN-AI」。開始から1年半、認識するだけでなく棚割り提案もしていく方向へかじを切る。自社の会員組織と「モバイル空間統計」、POSの組み合わせでどんな人にどれくらい売れたか分かる。メーカー、流通などのパワーバランスが変わるかもしれない。
第35回 2019.10.30 キユーピー 食品検査にディープラーニング 競合にも売る太っ腹 キユーピーがディープラーニングを使った食品検査装置を開発した。「かつて(自分がいた)電機業界で衰退を目の当たりに。食品業界は大丈夫か」。そんな開発者の思いから国内競合にも売るという。「ディープラーニングビジネス活用アワード」大賞を得たプロジェクトの全貌を紹介する。
第34回 2019.07.16 ヤフー、店頭ガソリン価格をドラレコとAIで“クローリング” リアルとデジタルの2つの世界をつなぐため、画像認識にAIを使った実証実験をヤフーが実施した。ガソリンスタンドでの店頭価格やコインパーキングの満空情報などを、130台の物流車両が“クローリング”してデジタルに取り込んだ。実用化への課題も分かってきた。
第33回 2019.07.12 トラックの人手不足問題に一石、ナンバーをAIで読み取り効率化 トラックのドライバー不足問題に一石を投じる。増員ではない。物流システムのモノフル(東京・港)がトラックのナンバープレート画像をディープラーニングで認識。物流拠点での“荷待ち時間”の短縮を図る。
第32回 2019.04.22 ごみ焼却炉でもAI活用 運転時間の89%を自動化へ ごみ焼却炉の自動運転をAI(人工知能)で推進する――。意外な用途でAIの社会実装を進めるのが、技術コンサルティングや開発を手がけるRidge-i(リッジアイ、東京・千代田)だ。第三者割当増資の実施を説明する発表会の場で、AIのユニークなビジネス活用について明かした。
第31回 2019.04.01 AI活用ビジネスの成功要因を体系化へ 東大・松尾氏がチャレンジ ディープラーニング(深層学習)分野を日本でリードする東京大学大学院工学系研究科特任准教授の松尾豊氏。同氏が理事長を務める日本ディープラーニング協会では、検定・資格試験を実施し、ディープラーニング人材の育成を進める。日本の社会や産業を変えていくために、松尾氏は何を見据えているのか。
第30回 2019.02.20 新人運転手も人並みに DeNAがタクシー乗客需要予測をAIで開発 近年、オートモーティブ事業に注力するディー・エヌ・エー(DeNA)は、汎用カメラを使った高精度地図の作製や、タクシー乗車が発生しやすい経路の予測にAI(人工知能)を活用している。このほど開催された技術者向けイベントで、その最先端技術の詳細が明かされた。
第29回 2018.12.10 ドラマ字幕の自動翻訳でプロを超える品質を実現、Rakuten VIKI 楽天が2013年に買収した米Rakuten VIKIには、プロの翻訳家を凌駕するドラマ字幕の自動翻訳技術がある。その自動翻訳技術を駆使して、韓国ドラマや中国ドラマを中心に、7言語(英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ポーランド語)の字幕の自動作成を2017年から開始している。
第28回 2018.12.05 ディープラーニングは魔法の技術ではない──当事者が語る障壁 「ディープラーニングは魔法の技術ではない」──書籍『ディープラーニング活用の教科書』の発刊を記念したセミナーで、NTTドコモの開発者、FiNC Technologiesの代表が活用の当事者だから分かるリアルな苦労話を明かした。
第27回 2018.12.03 乗降データ300万件で交通需要を予測 MaaSも視野に順風路と東芝 未来の交通需要をAIで予測して地図上に見える化する実験が始まっている。道路交通情報など放送関連事業やオンデマンド交通システム「コンビニクル」を運営する順風路(東京・豊島)が東芝デジタルソリューションズ(川崎市)と共同で、実証実験に乗り出した。
第26回 2018.11.26 オムロン、AI活用のドライバー見守り車載センサーを商品化へ オムロンは2019年までに、ドライバーが運転に集中できているかどうかを判定する「ドライバー見守り車載センサー」を商品化する。20年までに発売されるレベル2の自動運転車への採用を目指している。体の動きや顔の向きをディープラーニングで把握する。
第25回 2018.11.22 普通のAIと優秀なAIの連係プレー 半導体ウエハ外観検査を自動化 電線大手のフジクラは、ディープラーニングの活用でファイバーレーザーを作るためのウエハ外観の検査を自動化した。決め手は優秀なAIと普通のAIによる連係プレー。普通のAIが製造条件の変化の予兆を察知した直後に、優秀なAIに追加の学習を施して変化対応力を高めて実運用につなげた。
第24回 2018.11.20 路面下の空洞の変化を追跡 陥没の危険性が高い場所を検知 地質調査大手の川崎地質は、路面陥没を起こす危険性が高い空洞をディープラーニングによって自動検知する仕組みを、2019年夏までに実用化する計画だ。富士通のディープラーニング基盤サービスを活用する。自治体など道路管理者のパトロール車に路面下空洞探査装置を装着し、走行時に得られた探査データを川崎地質に転送して解析。空洞の場所を自動検知する。
第23回 2018.11.19 存在しない“アイドル顔”を自動生成 京大発ベンチャーがAI開発 京都のスタートアップ企業であるデータグリッドは、クリエイターの仕事をAIに委ねる「クリエイティブAI(人工知能)」の開発を進めている。“何かを作り出すAI”の1つとして、アイドルの顔を「生成」するAIを作成し、今後の新しいAIの利用法を提案する。
第22回 2018.11.16 ロボット「ユニボ」のディープラーニング活用 感情理解に挑戦 会話を楽しんだり、声の操作で情報を入手したりできる小型のロボット「ユニボ」。人間との高度なコミュニケーションを実現するユニボには、音声認識から個人の認識、会話の内容から趣味や趣向の判別、そして相手の感情の理解まで、幅広くAI(人工知能)の関連技術が使われている。
第21回 2018.11.15 河川護岸の損傷をAIでチェック 判定結果は河川技術者と同水準 建設コンサルタント業務を手がける八千代エンジニヤリング(東京・台東)は、河川の護岸の維持管理にAI(人工知能)を活用し、損傷などの点検を効率化するシステムを構築した。1万枚超の写真の学習、改善を重ねて、河川技術者とAIでほぼ同じ判定結果が得られるようになっている。
第20回 2018.11.13 画像認識AIを適材適所で 産業廃棄物もブランドバッグも自動判定 オークネット・アイビーエス(オークネットIBS)は、環境改善AI(人工知能)サービス「EDIS(エディス)」を提供する。AIによる画像認識をサービス構築の一つの“道具”としてうまく活用し、導入する産業廃棄物業者の業務効率化を支援する。
第19回 2018.11.09 無人の油圧ショベルでの自動掘削に成功 フジタがAIで開発進める ゼネコンのフジタは2018年夏、ディープラーニングを使い、油圧ショベルによる自動掘削に成功した。将来の建機のオペレーター不足を見越して、さまざまなタスクを自動でこなせるよう技術開発を進める。AIスタートアップのDeepX(東京・文京)と経営共創基盤(東京・千代田)と共に開発した。
第18回 2018.11.07 物件写真をAIで自動分類 大東建託が月3000時間の作業削減へ 大東建託は部屋探しサイトに掲載する物件情報の写真の登録を、人手頼みからAI(人工知能)を活用したシステムに移行した。年間約30万件という登録作業があるだけに、月間3000時間の作業削減効果を見込める。実現へディープラーニングを活用するうえで、データは豊富ながらも意外な障壁があった。
第17回 2018.11.05 国内の医療現場で、初のディープラーニング活用機器の実運用 低い被曝(ひばく)線量で解像度が同等レベルのCT(コンピューター断層撮影)画像──。キヤノンメディカルシステムズはディープラーニングを活用して、CT画像データのノイズ成分を除去する技術を開発。2018年3月に認可が下り、医療現場で使われ始めた。国内の医療現場でディープラーニング活用機器の実運用は初めて。