オムロンは2019年までに、ドライバーが運転に集中できているかどうかを判定する「ドライバー見守り車載センサー」を商品化する。20年までに発売されるレベル2の自動運転車への採用を目指している。体の動きや顔の向きをディープラーニングで把握する。

 けいはんな学研都市にあるオムロンの京阪奈イノベーションセンタ。同社研究開発の中核拠点であり、16年に発表した世界初の「ドライバー見守り車載センサー」の開発を進めている。

 開発を担当する技術・知財本部センシング研究開発センタ 技術専門職の木下航一氏は「19年度中にはドライバー見守り車載センサーを商品化して、20年までに発売されるレベル2の自動運転車への採用を目指している」と話す。

 SAS(Society of Automotive Engineers)が定めるレベル2の自動運転は、システムが前後・左右の両方の車両制御にかかわる運転タスクのサブタスクを実施するもので、安全運転にかかわる監視および対応主体はあくまでドライバーになる。

 「矢野経済研究所によると、30年でもレベル0~2が80%を占めると予測されている。従って、当面主流となるレベル2までの自動運転においてはドライバーに責任があり、ドライバーの状況を見守るニーズは大きい」と、木下氏は話す。

 世界保健機関(WHO)の試算によると、世界の交通事故による年間死亡者数は10年時点で124万人、20年には190万人に増加する。しかも、「事故原因の約75%はドライバーの事故直前の行動にある」(木下氏)といわれている。それだけに、ドライバー見守り車載センサーに対するニーズは少なからずある。

自動運転レベル2に向けた運転集中度センシング

 ドライバー見守り車載センサーは、「ドライバーが運転に責任を持っているか」ということをより明快に判断するために「認知」「判断」「操作」に関係する3つの指標を出力する。

 認知に関しては、ドライバーが前方や運行の状態を注視しているかどうかを示す「Eyes On/Off」で判定する。ドライバーが車の進行方向の状況を確認、または運転上必要な短時間の確認動作(ミラー・メーター・ナビ・左右の確認など)をしているかどうかで判断する。

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