本田技研工業(ホンダ)は本田技術研究所で、ディープラーニングを活用した自動運転技術の研究開発を進めている。既に3台のカメラ情報のみで自動運転を実現するレベルに達している。一般道での走行には、何があるか探索する、リスク予測をするなど6つの機能を確実に実行できるようにする必要がある。
本田技研工業(ホンダ)はすべての人に事故ゼロと自由な移動の喜びを提供するために、ディープラーニングなどAI(人工知能)技術を活用した自動運転の研究開発に取り組んでおり、個人用途の車のレベル4自動運転技術の確立を目指している。同社の自動運転コンセプトは、「任される信頼感」と「心地よい乗車フィーリング」。この2つを達成することで、ドライバーが心から信頼でき、思わず乗って出かけたくなる自動運転車を提供する。
「現状の運転自動化技術はSAE(Society of Automotive Engineers)レベル2の運転支援段階。2020年には、高速道路での自動運転を実現させ、2025年を目途にSAEレベル4相当の技術を確立する。そして将来的にはSAEレベル5の完全自動運転の実現を目指していく」と、本田技術研究所 四輪R&Dセンター統合制御開発室 上席研究員の杉本洋一氏は話す。
SAEレベル2は、システムが前後・左右の両方の車両制御にかかわる運転タスクのサブタスクを実施する部分運転自動化。日本政府の「官民ITS構想・ロードマップ」では、SAEレベル3以上を「高度自動運転システム」、SAEレベル4と同5を「完全自動運転システム」と呼ぶ。SAEレベル4と同5の違いは限定領域内かそうでないかだ。前者は高度運転自動化、後者は完全運転自動化になる。
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