成果を上げたマーケティング施策やヒット商品開発が直面した「決断」の真相を追う本特集。最終回で取り上げるのは、3000円(税別、以下同)のシャープペン、ぺんてるの「オレンズネロ」のヒットを支えた「どこまでも格好良さにこだわる」マーケティング戦略だ。

開発担当者とマーケティング担当者が緊密な連携を保つ
開発担当者とマーケティング担当者が緊密な連携を保つ

 ぺんてるの折れないシャープペン「オレンズ」シリーズのフラッグシップモデルとして開発された「オレンズネロ」は、2016年初めの段階で、ほぼ製品としての開発を終えていた。次に課題となったのは、この新商品を誰に、どう売っていくかである。当初は会社からの期待も高くなく、製図用シャープペンとして着実に販売しようとしていた。

 しかし、発売半年前に出品した展示会での評判が想像以上に高く、急遽、販売目標が大幅に引き上げられた。だが、急な決定のおかげで製造能力が追いつかず、文具店の求めに応じての供給さえ覚束ない。窮地に陥ったマーケティング担当者は当初、あえて販路を絞りながら商品の格好良さを伝えていくことを決断。品薄が続く中でオレンズネロの評判を高め、発売1年半以上が過ぎた今も売れるヒット商品へと育て上げた。

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