米マイクロソフトや米アマゾン・ドット・コムの出身者が中心となって形成するシアトルのAI(人工知能)エコシステム。一方でセンサーなどハードウエアのテクノロジーを主として活用するIoT分野では、米ボーイングなど大手製造業の出身者が起業し始めている。IoTのスタートアップがAIを取り込むことで、新たなシナジーも生み出されていく。

バートン・ジェンソン氏はワシントン大学を卒業後、ボーイング、ロッキードマーチンなどで勤務。2010年に米ライトスピード・インタフェーシズを起業した。
ジェンソン氏はロッキードなどでの光技術のノウハウを生かして、スマートフォンを活用したウインドー照射型のカーナビゲーションシステムを開発した。クルマのウインドーに特殊なフィルムを貼り、そこにスマートフォンの画面の情報をプロジェクターのように照射するというものだ。「安全な運転をしてもらうため安価で分かりやすいユーザーインターフェースとして開発した」(ジェンソン)。

米国ではカーナビが装備されていないクルマが多く、道案内にスマホのアプリを使うのが一般的だ。そうした市場を狙い、スマホに光技術を組み合わせて差別化した。業務用の重機への適用も想定している。今後、身振り手振りなどのジェスチャーによる操作などの機能も実装していく。
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