ソニーグループのアニメ企画・製作会社アニプレックスは、長く愛されるアニメシリーズを数多く制作してきた。直近では、アニメ、映画、ゲームと多面展開している「Fate」シリーズから派生したスマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order』(FGO)が国内累計1300万ダウンロードを突破する大ヒット。アニプレックスおよびソニーグループの利益拡大に貢献した。同社はなぜヒットを出し続けられるのか。その理由を、岩上敦宏社長の話を軸に解き明かす。

アニプレックスの岩上敦宏社長。プロデューサーとして『劇場版 空の境界』や「物語」シリーズ、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズなどのヒットシリーズを手掛け、2016年に社長に就任
アニプレックスの岩上敦宏社長。プロデューサーとして『劇場版 空の境界』や「物語」シリーズ、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズなどのヒットシリーズを手掛け、2016年に社長に就任

 アニプレックスは人気の漫画やライトノベルのアニメ化や、完全オリジナル作品の制作など、多数のアニメの企画・製作、配給を手掛けている。中でも特徴的なのは、10年という長期間にわたって新作が出続けている長寿シリーズを複数抱えていることだ。最近の作品をざっと挙げても、PC向けゲームを原作とした「Fate」シリーズ、西尾維新のライトノベルを原作とした「物語」シリーズ、魔法少女ものの概念を変えたといわれる「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズ、人気漫画をアニメ化した『銀魂』や『鋼の錬金術師』など枚挙にいとまがない。