2019年9月25~27日、アリババクラウド(Alibaba Cloud)の年次イベント「2019 杭州・雲棲大会(APSARA Conference 2019)」が杭州市の「雲棲小鎮(クラウドタウン)」で開催された。サミット、展示会、様々な分科会などで構成された大規模なもので、その現地リポートを届けたい。
中国で最も影響力のあるクラウド系イベント
APSARAカンファレンス(APSARA Conference)は、これまで「Computing Conference」と称してきたが、アリババが開発したクラウドオペレーションシステム「APSARA」をより多くのユーザーに利用してもらうために、APSARA Conferenceにリネームした。ちなみに、APSARAとは中国古代の神話「飛天」にちなんだ名称で、未来への技術的ロマンを物語っている。
APSARAカンファレンスは、中国クラウドコンピューティング業界で最も影響力を持つ重要なイベントであり、国内外で注目を集めている。今回のカンファレンスでは、「数・智」をテーマに、データ(数)とインテリジェンス(智)にフォーカスし、サミット、展示会、および様々なテーマ活動で構成された。
APSARAカンファレンスの会場は、浙江省杭州市西湖区に位置している雲棲小鎮(クラウドタウン)にある。雲棲小鎮は、面積3.5平方キロメートルで、クラウドタウンの名称の通り、クラウド関連産業が集積する特色ある町として成長している。
浙江省にはハイテク関連イベントの代表的な開催地が2つある。1つはこの雲棲小鎮。もう1つは烏鎮(ウーゼン)で、毎年、「ワールド・インターネット・カンファレンス(World Internet Conference)」の開催地となっている。
アリババのキーマンが続々登壇したサミット
アリババグループ会長兼CEO(最高経営責任者)の張勇(ダニエル・チャン)氏、同CTO(最高技術責任者)の張建鋒(ジェフ・チャン)氏、アント・フィナンシャル・サービスグループCEO胡暁明(サイモン・フー)氏など、アリババグループのキーパーソンが講演した。基調講演について別途リポートする。
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