クラウド型CRM(顧客管理)ソリューションを提供するITベンダーのセールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は、デザイナーやクリエイターの発想法であるデザイン思考をベースにした営業手法「Ignite(イグナイト)」を推進中だ。海外では既に大きな成果を上げており、日本でも展開を開始した。

ユーザー企業の理想を「ありたい姿」として打ち出し、遡って現在の「あるべき姿」を考える。現在の延長線で「ありたい姿」を考えない(セールスフォース・ドットコムの資料より)
ユーザー企業の理想を「ありたい姿」として打ち出し、遡って現在の「あるべき姿」を考える。現在の延長線で「ありたい姿」を考えない(セールスフォース・ドットコムの資料より)

 イグナイトでは、セールスフォースの担当者とユーザー企業が一緒になってワークショップなどを開催し、ユーザー企業の3~5年後の「ありたい姿」を目標として設定。その目標を達成するために新しいソリューションを考える。セールスフォースが指定した一部のユーザー企業にしか提供しない特別な営業手法だ。米本社が考案し、海外では2013年からスタート。大きな成果が出たため日本でも14年から展開している。イグナイトとは、英語で「着火」の意味。ユーザー企業の変革マインドに、文字通り火を付けることが狙いだ。

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