スマートフォンの検索履歴を確認してみてほしい。「30代 転職」「40代 髪形」といった具合に、年代(世代)を掛け合わせたワードで検索していないだろうか? 今回は、年代と同時に検索されるワードから、年代別、男女別の関心事の違いに迫る。

40代男性はネットで趣味を探す!?
40代男性はネットで趣味を探す!?(写真/Shutterstock)

 「同世代はいくらくらいもらっているのか?(貯金しているのか?)」「一人暮らしの家賃の相場はどれくらい?」……、日本人は「普通」や「みんなしている」といった他者の行動や基準を気にしがちといわれる。それは検索ワード選びにも如実に表れている。

・「年代×年収」など:同年代の標準値から外れていないか確認したい
・「年代×転職」「年代×結婚式」など:同年代はどうしているか知りたい
・「年代×ファッション」「年代×髪形」など:年齢に合わない振る舞いをしたくない

「20代 貯金」「30代 転職」……年代検索から浮かぶ関心事

 同年代の中の自分の位置を確認したい気持ちから、自分が属する年代に関心事を掛け合わせた検索が、年代・性別を超えて日々大量に行われている。今回はこの年代指定検索から浮かび上がる消費者心理やニーズについて考えてみたい。分析には、競合サイト分析や市場調査、トレンド調査ができるヴァリューズ(東京・港)のWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使用した。

 まず、誰がどの年代を検索しているのか調べてみる。「20代」「30代」「40代」それぞれの検索年代の内訳は下図の通り。

各年代が検索している「年代」
各年代が検索している「年代」
出所:ヴァリューズ「Dockpit」、2021年10月~22年9月の集計(以下同)

 当然といえば当然だが、20代は「20代」、30代は「30代」、40代は「40代」と、自分が属する年代検索が65%前後と約3分の2を占める。もっとも、年代の後半に差し掛かると1つ上の年代の価値観が気になるため、同世代に次いで1つ上の世代の検索が多い。

 30代は、同年代の「30代」検索が65.2%で、1つ上の「40代」が14.3%。「50代」は4.8%とグンと減るが、「60代」は15.5%と、40代を超える関心事になっている。これは30代の親世代が60代に当たるため、だんだん老いてきた親を心配しての情報収集であろう。一方、50代は同年代の「50代」検索が54.5%、次いで1つ上の「60代」検索が15.1%と多く、2つ下の「30代」検索は3.4%と一気に減るが、「20代」は7.8%とやや増える。50代にとって20代はちょうど子供世代に当たるため、若者事情が気になって調べているのだろう。こんなところから家族のきずなが垣間見える。

 続いて、年代検索をよく行う年代・性別を見ておこう。

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