日経クロストレンドは、2020年2月の訪問者数が前年同月比で増加した企業・政府・団体サイトの増加率ランキングを算出した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、関係官庁、自治体、ウイルス対策製品を扱う企業サイトへのアクセスが急増していた。
分析に当たっては、インターネット行動データ分析サービスを提供するヴァリューズ(東京・港)からデータ提供を受けた。同社は、国内30万人規模のユーザーパネルを保有し、Web利用動向データを基にネット行動分析サービスを提供している。同社はWebサイトを「企業・政府・団体」「ニュース」「製品・サービス」「メディア」「商品・価格比較」「ポータル」など18カテゴリーに分類しており、うち企業・政府・団体サイトを調査対象とした(パソコンからの訪問者数を推計して前年同月比を算出)。
サイト訪問者数増加率トップは、前年同月比で6倍を超えるユーザーが訪問した東京都感染症情報センター。2位は同4倍弱の訪問があった国立感染症研究所(感染研)で、どちらも新型コロナウイルスの情報を発信する関係機関だった。
都感染症情報センターのサイトでは、都内の医療機関から報告された新型コロナウイルス感染症患者の発生状況、正しい手洗いの動画や、せき・くしゃみをする場合のエチケットなど予防のポイントを解説している。感染研は厚生労働省管轄の研究機関で、新型コロナウイルス情報の他、インフルエンザの流行レベルマップ、麻疹・風疹の動向調査などを公表している。
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