日経クロストレンドは、2019年10月から12月にかけて3カ月連続で検索者数が増加している検索ワードの平均上昇率ランキングを算出した。1位は、会員制スーパーのコストコが12月にオープンしたECサイトだった。

コストコのECサイトが2019年12月にオープン
コストコのECサイトが2019年12月にオープン

 分析に当たっては、インターネット行動データ分析サービスを提供するヴァリューズ(東京・港)からデータ提供を受けた。同社は、国内30万人規模のユーザーパネルを保有し、Web利用動向データを基にネット行動分析サービスを提供している。

3カ月連続で検索者数が増加した検索ワードのランキング
3カ月連続で検索者数が増加した検索ワードのランキング

 3カ月連続で検索者数が増えた検索ワードのトップは、平均上昇率626%の「コストコオンライン」だった。9位にも同121%の「コストコ 通販 公式」が入った。米会員制卸売大手コストコ・ホールセールの日本法人、コストコホールセールジャパン(川崎市)が2019年12月10日にECサイト「コストコオンラインショッピング」を開設したことで、検索者が急増した。

 国内でのコストコEC開設は18年夏の時点で翌19年に開始するとの報道があり、サイトリニューアル時に買い物かごのアイコンが付加されるなど、準備が進んでいる様子がうかがえた。それに呼応して検索者もじわじわと増え、オープンした12月に一気に急増した格好だ。検索者の性別は、男性が54.8%、女性が45.2%。年代別では40代が32.2%、50代が24.9%と中年層の関心が高かった。

 コストコは倉庫型の巨大な店舗で会員向けに低価格で販売する手法で、現在12カ国・地域で営業している。ECは米国をはじめ、韓国、台湾でも始まっていた。国内の店舗数は現在26店。EC開設により、近隣に実店舗がない商圏外の消費者を取り込んでいく。利用は会員限定で、個人会員の年会費は実店舗と同額の4400円(税抜き)。日用品や食品、衣料、家電のほか、プライベートブランド、ネット限定の商品も取り扱う。ECサイトでは送料込みの価格表示になっていて、支払いはマスターカードのみ。

南町田の再開発効果が検索を誘発

グランベリーモール改めグランベリーパークがオープン
グランベリーモール改めグランベリーパークがオープン

 検索者数増加ワードの平均上昇率12位にランクインしたのが「スヌーピーミュージアム」。16年4月から18年9月の2年半、東京・六本木に期間限定で開館し、130万人を超える来場者を記録したスヌーピーミュージアムが、19年12月14日に南町田グランベリーパークに移転・オープンしたことで検索者が急増した。六本木の2倍の広さに拡大され、集客に寄与している。

 南町田グランベリーパークは、2000年4月にオープンしたアウトレットモール「グランベリーモール」を17年2月に閉鎖し、周辺エリアを含めて再開発した複合商業施設で、19年11月13日に“まちびらき”をしたばかり。最寄りの東急田園都市線の駅名も19年10月に南町田駅から南町田グランベリーパーク駅に改称している。

 検索者数増加ワード8位の「ピカール」は、フランス発祥の冷凍食品専門店。16年に東京・青山骨董通り店が国内1号店としてオープンし、自由が丘、代官山、中目黒などに店舗を広げ、進出3年で10店舗を超える規模に成長中だ。そのピカールはが、南町田グランベリーパークにもオープニングテナントとして出店している。南町田の再開発効果が、検索ワードにも反映されているようだ。