日経クロストレンドは、2019年9月から11月にかけて3カ月連続で検索者数が増加している検索ワードの平均上昇率ランキングを算出した。コカ・コーラシステムのレモンサワー専門ブランド「檸檬(れもん)堂」の検索者数が、19年10月の全国発売を機に伸びた。

コカ・コーラブランドの缶チューハイ「檸檬堂」
コカ・コーラブランドの缶チューハイ「檸檬堂」

 分析に当たっては、インターネット行動データ分析サービスを提供するヴァリューズ(東京・港)からデータ提供を受けた。同社は、国内30万人規模のユーザーパネルを保有し、Web利用動向データを基にネット行動分析サービスを提供している。3カ月連続で検索者数が増えた検索ワードの中で編集部は、平均上昇率105%で15位の「檸檬堂」に注目した。

「檸檬堂」の検索者数の推移
「檸檬堂」の検索者数の推移

 檸檬堂は、コカ・コーラシステムが19年10月28日に発売したレモンサワー専門ブランド。18年5月から九州エリア限定で先行発売し、満を持しての全国発売に踏み切った。「定番レモン」「塩レモン」「はちみつレモン」「鬼レモン」と、アルコール度数と果汁率の異なる4商品をそろえている。各350mlで、希望小売価格は150円(税別)。

 10月11日に全国発売のプレスリリースを配信し、檸檬堂の公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートした人に発売前に商品をプレゼントするなど、先行キャンペーンを実施したことで、10月から檸檬堂の検索者が増加。発売翌日から阿部寛さん出演のテレビCMの放映も始まり、11月はさらに検索者数が伸びた。

検索者は20~30代が過半数
検索者は20~30代が過半数

 検索者を属性別にみると、性別では男性が7割、年代別では20~30代が6割弱と若い世代が占めている。ビール市場が縮小してアルコール離れが進んでいると言われる昨今だが、缶チューハイなどのRTD(Ready to Drink)市場は10年で2倍以上の成長を見せている。コカ・コーラはこの成長市場に乗り込んできた格好だ。

 缶チューハイ市場は、キリン「氷結」、サントリー「マイナス196℃ ストロングゼロ」などのブランドがひしめく激戦区。新規参入の檸檬堂は、安価で宅飲みを好むと言われる若者の関心をつかむことには成功した。コカ・コーラが強みとする自動販売機には置いていないため、自販機と連動してスタンプをためる「Coke-ON」アプリを販促に活用できない点はデメリットだが、検索の伸びをどこまで実売に反映できるか、今後の注目だ。

3カ月連続で検索者数が増加した検索ワードのランキング
3カ月連続で検索者数が増加した検索ワードのランキング

 なお、3カ月連続で検索者数が増えた検索ワード平均上昇率ランキングは上表の通り。1位「プレミア12」は、4年に1度、世界ランキング上位12カ国・地域が参加する国際野球大会。19年11月に行われて日本が優勝した。2位「横浜ハンマーヘッド」は、みなとみらい21地区に19年10月末にオープンした複合施設。大型客船ターミナル施設を中心に、一流ホテルや商業施設を併設している。4位は11月30日からJR埼京線と直通運転を開始した「相模鉄道」。表外の12位には「横浜マラソン」がランクインしていて、横浜エリアの話題が検索傾向にも反映されていた。

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