社会的にはイノベーションというと、若者が起業し急速な成長を追求するベンチャー企業の専売特許のように考えられているようだ。確かにクリステンセン教授の『イノベーションのジレンマ』の中でも、既存事業のないベンチャー企業が破壊的イノベーションには優位であると触れられており、イノベーション=ベンチャー企業と考えるのもうなずける。多くの人は「大企業の組織は保守的かつ硬直的なためにイノベーションは生まれない」といった、諦めのような気持ちになっているかもしれない。しかし、大企業にもチャンスはある。

 私自身は「大企業からのイノベーションの可能性」について、肯定的に捉えている部分もありますので、その理由について解説したいと思います。