※日経トレンディ 2018年9月号の記事を再構成

「中の人」と呼ばれる、ツイッター界の人気者をご存じだろうか。企業の公式ツイッターアカウントを運用する人を指す言葉で、機転の利いたつぶやきの数々やフォロワーとの直接的な交流、ツイッター利用者を楽しませる企業同士のやり取りなどで絶大な人気を集めている。フォロワー数10万人以上を誇る人気の企業アカウントに共通するのは、「企業目線でつぶやかない」点。生活者の会話になじむ形で場に参加するのが大原則だ。

「社長をネタにしろ」人気企業に学ぶツイッターの秘策(画像)

 企業の公式アカウントというと、つい「商品を宣伝する場」と捉えがちだが、「ツイッターはマーケティングの場ではなく、利用者にとっては会話の場。宣伝しようと土足で踏み込むと炎上することもある」(アジャイルメディア・ネットワーク取締役CMOの徳力基彦氏)。企業目線でつぶやかず、生活者の会話になじむ形で場に参加するのが原則とはいっても、あくまでも業務上のアカウントなので、フォロワーとの距離感を縮めながらも企業にとってプラスになるツイートをすべく各社、秘策を練る。

 まず重要なのは、「今、何が話題になっているか」を即座につかみ、自社の商品やネタと絡めながらツイートすること。第1回目の記事(SNSで大人気 シャープやタニタの「ゆるアカマーケ術」に学ぶ)で紹介した、人気ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)に登場した自社商品の品番などを各社が紹介したのは最たる例。映画『シン・ゴジラ』の地上波初放送と同じタイミングで、ハイテンションなつぶやきと共に自社のトミカを紹介したタカラトミーも好例だ。