
前刀 禎明の「モノ売る誤解 買う勘違い」
ソニー、ディズニー、AOL、アップル……国内外の名だたる企業で経営の最前線に立ってきた前刀禎明氏。「日本企業は製品を売るのが下手」と言いきる前刀氏が、自らの豊富な経験と独自の目線で、技術や製品とマーケティングの幸せな関係について語る。
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第23回2021.02.22「個」の時代のマーケティング 大事なのは予測を超える顧客目線コロナ禍を機にようやく訪れようとしている「個」の時代。消費者の価値観もモノとの向き合い方も変わり、もはや「自分にとっての実利」があるものしか売れないと前刀禎明氏は指摘する。今回は、そんな「個」の時代にマーケターはどう向き合うべきかを考える。
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第22回2021.02.17Clubhouseは流行るの? 使い方が決まっていないのが「今っぽい」まだiOS限定のサービスとはいえ、話題を集めている音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。これって流行(はや)るの? と考える前に「ブームに乗って遊んでしまえ」と前刀禎明氏。「使い方が決まってないのが今っぽいサービス。黎明期はその開拓こそが面白い」と言う。
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第21回2020.12.09画一化された「個」の時代 マーケティングがやるべきこと転職や独立、副業を含む働き方の多様化が進み、コロナ禍を機にリモートワークも広がった。メディアなどでは数年前からキーワードとして「個の時代」が挙がる。一層の多様化が進む中、マーケターは消費者をどう捉えるべきか。前刀禎明氏は「個の時代にも画一化は免れない」と指摘する。
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第20回2020.10.22既定路線の製品はもう売れない 目的発のリアルな企画に回帰せよ新型コロナウイルス感染症はまだ収束に至らないが、人々の生活は徐々にペースを取り戻しつつある。アフターコロナ/withコロナ時代といわれるようになってからも久しい。従来の生活様式や仕事のやり方が変わる中、企業はどのようなプロダクトをどのようなプロセスで生み出すべきなのか考える。
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第19回2020.08.28会議はテレビに出るつもりで テレワークで変わる社内連絡の常識新型コロナウイルス感染症の流行で、一気に広まったテレワーク(リモートワーク)。ビデオ会議やコラボレーションツールを使い、社員同士がリモートでやり取りするようになると、社内コミュニケーションの形も変化する。それに戸惑う人も多いのでは? テレワーク時代の新常識を考える。
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第18回2020.05.18新型コロナでビジネスが変わる “乱世”の今がチャレンジのとき新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化している。国や自治体から外出自粛、営業自粛の要請が続き、ダメージを受けている個人、企業も少なくない。テレワークの推奨で働き方も変わりつつある。従来の常識が揺らぐ今、何を考え、何をするべきか。前刀禎明氏と考える。
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第17回2020.02.17「未来に必要なスキル」は時系列で比較 ビジネスの変化を捉える最近よく見る「2030年のビジネスはこうなる」「5年後に求められるスキルはこれだ」といった記事。AI(人工知能)時代に「生き残るのに必要な能力は?」という文脈で語られているものもある。「これらには学ぶべきところと、真に受けてはいけないところがある」と前刀禎明氏は指摘する。その理由は?
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第16回2020.01.14前刀禎明が語るプレゼン術 流行りを追ってもうまくはならない演台で手元の原稿を読み上げるのは退屈。でも、身ぶり手ぶりを加えたところでいまひとつあか抜けない。日本人はどうもプレゼンテーション(プレゼン)が苦手だ。どうすれば上手なプレゼンができるのか。米アップル本社など海外企業で鍛えられ、講演などに登壇する機会も多い前刀禎明氏と考える。
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第15回2019.11.26アイデアを生むための“学び続ける知性” 身に付ける方法を探る前回、新しいアイデアを生むには、自分がこれまでに獲得した知識や経験、地位にこだわりすぎず、“学び続ける知性”を身に着けることが大切だと話した前刀禎明氏(関連記事「『スペシャリスト』と呼ばれたら要注意、創造をはばむ既知の意識」)。ではその “学び続ける知性”はどうすれば獲得できるのか。前刀氏はそれを目指す事業に挑んでいる。
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第14回2019.10.08「スペシャリスト」と呼ばれたら要注意、創造をはばむ既知の意識社会人もベテランや中堅になると、「スペシャリスト」と呼ばれることが増えてくる。周囲から信頼を寄せられるのはいいことだが、マーケターなら、スペシャリスト扱いに警戒心を持ったほうがいいと前刀禎明氏は忠告する。
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第13回2019.07.31サブスク全盛 借りられる時代に所有することの意味とは何かモノを買う代わりに、定額で商品やサービスを利用するサブスクリプション型のサービスが広がっている。前刀禎明氏は「モノを持たなくても事足りる時代に、モノを持つこと、持たないことの意味を考えてみよう。そこから売るヒントも見えてくる」と言う。
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第12回2019.07.16アップルが「iTunes」を3つのアプリに分ける理由音楽や動画を楽しむのはもちろん、iPhoneのバックアップやアップデートにも長く使われてきたメディア再生・管理ソフト「iTunes」がついに終了する。背景には、アップルのどんな方針があるのか。米アップル本社で副社長も務めた前刀禎明氏が考察する。
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第11回2019.06.25自社の「らしさ」を考え抜くことがブランディングの第1歩はやりのキーワードや一見分かりやすい言葉には、無意識のうちに決めつけや思い込み、本質を見失った思考停止が紛れ込むことがある。前刀氏が今回、例に挙げるのが「らしさ」。企業のブランディングや強みを語る上でもよく使われるこの言い回しは、使い方によって真逆の効果をもたらすという。
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第10回2019.05.23労働時間短縮だけじゃダメ 今必要な「働き方改革」とは何か?前回、“働き方”に関心が集まる一方で、イメージ先行の意見や取り組みも増えてきていると指摘した前刀禎明氏。高齢化が進み、働く期間が長くなる中、個々人が真の「働き方改革」をしなければ人生は乗り切れないと語る。
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第9回2019.04.09就活学生とそれを迎える社会人へ 働き方のイメージに流されるなそろそろ新卒採用が活発化する時期。企業関係者はもちろん、ワークショップなどで学生と話す機会が多い前刀禎明氏は、学生の就職活動、企業の採用活動に思うところがあるという。それは学生だけでなく社会人にも共通する「自分で考えること」の重要性だ。
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第8回2019.03.05“バズワード”が飛び交う会社にイノベーションは生まれない技術などのトレンドを語るとき、頻繁に話題に上るのが様々な専門用語。ビジネスをするうえで理解しておくことは大事だが、ともすると「バズワード先行」になっているように感じると前刀禎明氏は警告する。その問題点とは?
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第7回2019.02.07LGの巻取り型有機ELテレビに見た、製品企画の基本時代を作るのは、ユーザーに新しい価値を提供できる製品だ。それを生み出すには「『もしもこんなことができたら便利じゃない?』と誰もがうれしくなるような価値を思い描くことが重要」と前刀禎明氏は語る。その意味で、最近感心したのが韓国LGエレクトロニクスの巻き取り型有機ELテレビだという。
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第6回2019.01.17新iPadに見る ユーザーの生産性を高める快適なUIの要件昨年11月に米アップルが発売した新「iPad Pro」。一見、従来モデルとあまり変わらないように見えるが、ユーザーインターフェース(UI)が進化していると前刀禎明氏は語る。「UIが使う人のクリエイティビティーを加速させる」というその心は?
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第5回2018.12.19AIやIoTをハードウエア販売競争の武器だと思うのは大間違い前回は米グーグルのスマートフォン「Pixel 3」を取り上げた。高いカメラ機能などが話題だが、これはハードウエアよりもソフトウエアの能力。ソフトウエアがプロダクトを差異化する時代になったと、前刀禎明氏は語る。
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第4回2018.11.28アップル派の前刀禎明もグッときた グーグル「Pixel 3」の実力米グーグルが2018年11月1日に日本で発売したスマートフォン「Pixel 3」(ピクセル・スリー)シリーズ。グーグル自らが日本市場に端末を投入するのは約2年半ぶりであることに加え、有機ELディスプレーやAI(人工知能)を生かしたカメラ機能など高い性能を備えることでも話題を集めている。かつて米アップル本社で副社長も務めた前刀禎明氏は、このグーグル渾身のスマートフォンをどう見るのか。
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第3回2018.10.17僕のアイデアや気づきのヒントは人気アニメの中にあるソニー、ディズニー、AOLなど国内外の名だたる企業で経験を積み、米アップルの本社で副社長も務めた前刀禎明氏。「本は読まない」という前刀氏が「思考の刺激やきっかけになる」というのがアニメ。その理由とは?
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2018.09.19「新iPhone発表、どうでした?」 元アップル本社副社長に聞く米アップルが2018年9月12日(現地時間)に発表した「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」。かつてアップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)兼 日本法人代表取締役を務めた前刀禎明氏はどう見たのか。
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第2回2018.08.24アマゾン「Echo Spot」 誰もが陥るマーケティングの錯誤ソニー、ディズニー、AOLなど国内外の名だたる企業で経験を積み、米アップルの本社で副社長も務めた前刀禎明氏が米アマゾン・ドットコムが発売した円形タッチスクリーン付きスマートスピーカー「Echo Spot」について考察する。この製品に見る、誰しも犯す可能性があるマーケティング上の錯誤とは何なのか。
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第1回2018.07.27マーケティングに必要なのは過去のデータ分析じゃないソニー、ディズニー、AOLなど国内外の名だたる企業で経験を積み、米アップルの本社で副社長も務めた前刀禎明氏は、これまで独自の視点で技術や製品とマーケティングの関係を語ってきた。その視点はどのような経験から生まれたのか。
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2018.07.06アマゾンさえもつまずく ロゴは製品デザインの罠製品をユーザーに浸透させていくために大切な要素の一つとして前刀禎明氏が挙げるのが「デザイン」だ。“ユーザーにとって価値あるデザイン”とは何か。アップル、ディズニー、AOLと海外メーカーでキャリアを積んだ前刀氏が語る。
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2018.05.25元アップル本社副社長が見る グーグルは何がすごいか日本メーカーがプラットフォームビジネスを生み出せず、海外企業の下請けになりかねない一方、プラットフォームづくりで成功している企業の代表がグーグルだ。何が違うのかを前刀禎明氏が読み解く。
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2018.05.01日本メーカーの下請け化は“ものづくり神話”が原因前刀禎明氏は「このままじゃ、日本の電子機器メーカーは海外企業の下請けになってしまうんじゃないか」という危機感を持つ。その理由の一つが日本の“ものづくり神話”だ。
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2018.04.09日本メーカーは下請けになるのか 足りぬ集団の創造性「このままじゃ、日本の電子機器メーカーは海外企業の下請けになってしまうんじゃないか」――本連載の取材の中で、前刀禎明氏は度々口にする。その理由と打開策とは?
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2018.03.16同期が語る ソニー新社長に変えてほしい2つのこと4月1日付で、吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO)がソニーの社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する。ソニーで吉田氏と同期だった前刀禎明氏が語る吉田氏とソニーへの期待とは?
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2018.02.23新型aiboにも残る ソニーの一貫性とこだわりの欠如ソニーが新型「aibo」を発売した。“ソニー復活”の象徴としても注目されている。かつてソニーにも在籍した前刀禎明氏は、新型aiboをどう見るのか? 実際に遊んでもらって、感想を聞いた。
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2018.01.26ソニー、パナ、LGの最新テレビに感じた物足りなさソニー、パナソニック、LGがCES 2018で発表した次世代テレビ。前刀禎明氏はUI革新の点で物足りなさを感じたといいます。
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2018.01.122018年の家電 カギは「UI革命」と「アナログ感覚」アップルで米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)を務めた前刀禎明氏が、2018年の家電やデジタル機器の進化を予想する。
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2017.12.22着眼点はいいのに惜しい! 前刀禎明が選ぶ今年の家電2017年もまもなく終わり。この1年を振り返る意味で、2017年に発売されたデジタル製品や家電のうち、前刀禎明氏が、着眼点がいいからこそ「惜しかった」と残念に思う製品3つを解説。
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2017.12.01技術や機能で家電は売れない 大事なのは想像と共感ソニーやAOL、ディズニーなどを経て、アップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)兼 日本法人代表取締役を務めた前刀禎明氏が、最近日本の家電に元気がない理由を指摘する。
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2017.11.06アマゾン、ブランド戦略なき企業のブランド力かつてアップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)兼 日本法人代表取締役を務めた前刀禎明氏が語る、アマゾンブランドの強さとは?
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2017.10.13ジョブズのプレゼンを真似るより大事なことがあるメーカーが今、どんなモノづくり、どんなマーケティングをするべきなのか。かつてアップル本社の副社長を務めた前刀禎明氏の考えとは。
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2017.09.22アップル本社元副社長が感じる「iPhone X」の寂しさかつてアップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)兼 日本法人代表取締役を務めた前刀禎明氏は、「iPhone X」をどう評価するのか。前刀氏が感じる「iPhone X」の“寂しさ”とは?
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2017.07.21アップルのプレゼンが物足りない まずは感動を示せかつてアップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)を務めた前刀禎明氏が見た今年の「WWDC(Worldwide Developers Conference)」。前刀氏は製品の出来以上に、「プレゼンの物足りなさ」を語る。
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2017.06.30手元までこだわれるか 革新性はソニーの“宿命”だソニー、ディズニー、アップルなどを渡り歩いた前刀禎明氏。今もソニーを好きだからこそ、経営方針説明会で感じたことがあった。
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2017.06.09「創造的知性が大事」と言いっぱなしではダメだよね自分で考えて選択する力を身に付けようといわれても、どうしていいか分からない。それは当然のことだと前刀禎明氏。そこで「その手伝いができるアプリを開発してみた」という。