注文しても納品は800日後、価格は1枚9000円。それでも注文の絶えないフライパンがある。愛知県碧南市にある石川鋳造の「おもいのフライパン」だ。名前の由来はその「重さ」にある。直径21cmとフライパンにしてはやや小ぶりのサイズだが、重さは1.2kg。普通のフライパンなら数百g程度、直径30cmの中華鍋でも1kg程度だから、その重さが分かる。

 重い理由は、約5mmという厚さだ。同社はその名の通り鋳物のメーカー。鋳鉄は熱が伝わりやすく、それに厚みを持たせることで蓄熱効果も発揮し、素材にむらなく熱が伝わりやすくなる。そうして目指したのは“世界で一番お肉がおいしく焼ける”フライパンだ。

2017年12月に発売した「おもいのフライパン」。価格は9000円(税別、送料込み)で、自社の通販サイトのみでの販売
2017年12月に発売した「おもいのフライパン」。価格は9000円(税別、送料込み)で、自社の通販サイトのみでの販売

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
1
この記事をいいね!する