ネーミングやパッケージの肝は商品の特徴をいかにアピールするかにある。食品関連なら、おいしそうな名前と共にシズル感のある画像を表示する場合がほとんどだ。しかし最近は、分かりにくい商品名に加え、画像さえ示さないパッケージもある。直接的に表現するのではなく、あえて分かりにくくすることで、「何だろう」と関心を引くためだ。そうした格好の事例がある。
何の店舗だか分かりにくい
東京・西武池袋線の清瀬駅のホームから駅前を眺めると、すぐ近くに変わった看板が見える。白地に黒い文字で「考えた人すごいわ」とあり、ギリシャの哲人のような人物が、顎に手を当てながらうなっているイラストが添えられている。一見しただけでは、どんな店舗の看板なのか判断しにくい。実はこの店舗、オーネスティグループが運営する高級食パンの専門店だ。コッペパン専門店「盛岡製パン」などで知られる同グループが、初の高級食パンの専門店を手掛けるに当たり、生み出したブランド名が「考えた人すごいわ」だった。
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