タバコのように見えるが、中身は粉末の緑茶。静岡県掛川市のショータイムが2017年に発売した「Chabacco(チャバコ)」だ。同社の森川翔太代表取締役は、広告会社に勤務した後、故郷に戻り、お茶を販売するショータイムを起業した。きっかけは、米国に行った際に手土産として持参した緑茶だった。

粉末緑茶スティックChabacco。左上から時計回りに「茶草場深蒸茶」「茶草場ほうじ茶」「深蒸煎茶(オーガニック)」「玄米茶(オーガニック)」。1g×8本入りで、1箱630円(税込み)
粉末緑茶スティックChabacco。左上から時計回りに「茶草場深蒸茶」「茶草場ほうじ茶」「深蒸煎茶(オーガニック)」「玄米茶(オーガニック)」。1g×8本入りで、1箱630円(税込み)

 スティックタイプの粉茶が、現地で好評だった一方で、海外ではお茶の産地としての静岡がほとんど知られていないという事実に直面した。静岡のお茶生産者は、高齢化や後継者不足の影響で減少している。こうした状況に危機意識を抱いた森川氏は、「お茶をビジネスにしよう」と決断した。

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