2018年3月8日、JR西日本は自社で養殖したマサバを飲食店向けに出荷した。このサバのブランド名は「お嬢サバ」。完全養殖の稚魚を、地下から採取する「地下海水」を活用して陸上で育てている。それにより、アニサキスなどの寄生虫がつきにくく、生食できるのが特徴だ。そこで「虫がつかない、箱入り娘」という意味の「お嬢様」をイメージさせるネーミングにしている。

 鉄道会社が本業とかけ離れているサバの養殖事業に参入した背景には地方の人口減少がある。同社が多くの路線を運営する地方では、人口減少が深刻だ。放置すれば、鉄道事業に大きなダメージを与える。「鉄道会社の存続には地域の活性化が不可欠。定住を促進する新規事業を立ち上げて地域に貢献したい」と創造本部ビジネスプロデュースグループの石川裕章課長は説明する。養殖した海産物をアピールし、観光の目玉になれば外部から人を呼ぶ効果も期待できる。

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