2011年に「俺のイタリアン」を開店した後、フレンチやスパニッシュなど次々と新業態をオープンさせてきた俺の。同社の最新業態が「俺のBakery&Cafe」だ。売りものは、こだわり抜いて選んだ最高品質の牛乳と小麦粉を使って焼き上げた究極の食パン「俺の生食パン」。18年5月末現在、都内3店合計で1日2000本以上を売り上げるほどの人気を博している。

 「俺の」シリーズは立ち席がメインで低価格という独特の営業スタイルに加え、すべての業態に「俺の」という強烈なインパクトのある冠を付けることで、新業態であっても「俺の」の店舗であると認識させ、集客に成功してきた。「俺のBakery&Cafe」は16年11月の「恵比寿」店を皮切りに、17年10月に「松屋銀座 裏」店、18年4月「新宿京王モール」店、同年6月「京橋中央通」店と矢継ぎ早にオープンしてきた。売りものの「俺の生食パン」は3店合計で1日2000本以上を売り上げる大人気の高級食パンだ(18年5月末時点)。パンのコミュニティーサイトである「パンスタ」が選ぶ「パン・オブ・ザ・イヤー2017」の食パン部門で金賞を受賞している。さまざまな業態には「俺の」を付けても、メニューの中に「俺の」を付けた商品は、これまでなかった。それだけ、この商品に懸ける意気込みが伝わってくる。

(左)「銀座の食パン」のロゴマークは牛乳の入手先であり、牛を自然放牧で育てる岩手県のなかほら牧場をイメージしてデザインした。ゴールドの色使いは小麦をほうふつとさせ、牧場と小麦農家への感謝の念を込めたことがうかがえる。(右)「俺の生食パン」にはロゴマークはなく、店舗名が印刷された紙袋に入れられている(ロゴマークはいずれも紙袋を撮影したもの)
(左)「銀座の食パン」のロゴマークは牛乳の入手先であり、牛を自然放牧で育てる岩手県のなかほら牧場をイメージしてデザインした。ゴールドの色使いは小麦をほうふつとさせ、牧場と小麦農家への感謝の念を込めたことがうかがえる。(右)「俺の生食パン」にはロゴマークはなく、店舗名が印刷された紙袋に入れられている(ロゴマークはいずれも紙袋を撮影したもの)

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