台風など突風にあおられ、使用していた傘が壊れてしまった、という経験がある人は多いのではないか。2016年12月から横浜市の長寿乃里が販売を開始した「ポキッと折れるんです」は、そんな悩みを解決してくれる傘だろう。強い風圧にさらされると、傘の親骨に設置したヒンジ(蝶番)が、内側から外側にポキッと折れて風を受け流してくれる。折れた傘の骨は、一度折り畳み、再度開くことで元通りになる。風速15m以上の風に耐えられるとしており、このヒンジ構造の特許も取得した。18年2月からは子供用の「ポキッと折れるんです KIDS」も発売している。
「ポキッと折れるんですの由来は、その名の通り、“ポキッ!と折れても元に戻る安全で環境に優しい傘”。ネーミングから機能性を連想できること、目にした人の印象に残ること、短縮しても言えること、という3点を踏まえて考えた」(長寿乃里の新規事業部 金子貴史氏)。その他に「ポキット」「ポキパ」「オレール」「ポキオーレ」などの候補があった。いずれも“折れる”という機能性を強調した分かりやすい名前だ。
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