※日経エンタテインメント! 2018年7月号の記事を再構成
日本映画歴代興行収入第2位の250.3億円という金字塔を打ち立てたオリジナル劇場アニメーション映画『君の名は。』(2016年)。監督の新海誠を、出世作『ほしのこえ』(02年)から現在に至るまでずっと支えてきたのが、アニメ制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム(以下、CWF)の代表取締役・川口典孝氏だ。新海監督の出自が既存のアニメ制作現場ではなかったように、CWFも普通のアニメ制作会社とは異なる。設立の経緯と、『君の名は。』に次ぐ新作アニメーション『詩季織々(しきおりおり)』等、今後の挑戦を聞く。

98年、伊藤忠商事や旭通信社(現ADK)数社が、眠っているマンガのライセンスの商品化などをマネジメントする会社を設立しました。僕はすぐに伊藤忠から出向し、そうこうしているうち新海誠が個人制作で賞を獲り(※1)、「すごい人がいる」と聞いてスタッフが口説きに行って、気がついたら僕の部署が担当していたんです。
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