若者研究の第一人者として知られる博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー、原田曜平氏が主催する、大学生が今どきのヒットを報告するプレゼン大会。そこで挙がった注目の商品・サービスを編集部がセレクトし、若者ヒットの理由を探る本連載。今回は、キッコーマンのロングセラー商品、豆乳飲料シリーズを取り上げる。一般ユーザーによるTwitterの投稿で、「パックごと冷凍庫に入れてアイスにして食べる」という、まさかの活用法が一気に広がった。若い世代は、なぜ支持したのか。

きっかけはTwitterの何気ない投稿
2018年のゴールデンウイークの中日に当たる5月1日。キッコーマンで豆乳シリーズの商品企画を担当する荻生康成氏に、突然社内から問い合わせメールが入った。
「Twitterのリツイート数ランキングで、『豆乳』が他の話題を押しのけて上位に挙がっている。何が起こっているのか?」
荻生氏が急いで調べて返答した事実は、誰もが予想しなかったものだった。
「その理由は、『アイス』です……」
経緯はこうだ。
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