日本のリゾート業界で異彩を放つ星野リゾート。成長を続ける“リゾート運営の達人”の成功の秘密を、デザインの視点で分析する特集。今回は北海道有数のリゾートとして、冬だけでなく夏の集客力をも強化することに成功した「リゾナーレトマム」の体験デザインに迫る。

北海道、新千歳空港から鉄道やクルマで約80分の場所に「リゾナーレ」の一つ「リゾナーレトマム」がある。リゾナーレトマムは、全室100平米超えのオールスイートルーム。星野リゾート トマムには、リゾナーレトマムと「ザ・タワー」という2つの施設があり、リゾナーレは「洗練されたデザインと豊富なアクティビティーをそなえる西洋型リゾート」。ここの名物アクティビティーが、山々に囲まれたこの場所ならではの絶景を楽しむことができる「雲海テラス」だ。
雲海テラスは、ウィンタースポーツのオフシーズンである5~10月の早朝、ゴンドラで約13分かけて標高約1000メートル地点に登る。そこで、運が良ければ、眼下一面に広がる雲を眺められるという内容だ。雲海が現れる確率は40%ほど。ゴンドラで登った先には、コーヒーなどで一息つける「てんぼうかふぇ」が用意されている。
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