マーケティングリサーチやパッケージデザインを手がけるプラグが、ユーザー観察(オブザベーション)によってユーザーの潜在ニーズを探り、新商品の企画を考える連載。今回のテーマは次世代のユーザーである子供たちの家庭学習。私立中学に通う中学2年の女子の学習行動を観察した。

 6回に分けて家庭における学習の様子を観察し、潜在ニーズを探り、デザイン思考によって商品企画、プロトタイピングまでつなげる。4回目の今回は、私立中学に通う中学2年の女子の学習行動を観察した。ダイニングテーブルに教材やノートを広げ、0.3mmのシャープペンで読みやすい字を書く姿が印象的だった。

 有名私立大学の付属中学に通う田中りか(仮名)さんは中学2年生。高校、大学と受験しなくても進学できて、ほぼ全員が大学まで行けるメリットがあることからこの学校を選んだ。

 りかさんは、小学4年生から自宅近くにある有名進学塾に通った。自発的に勉強するようになったのは、5年生のとき。同じ塾に通う仲間たちの成績が上がるのを見て、「やばい」と感じたという。漠然と勉強していたそれまでの態度を改めた結果、第2志望の学校に合格できた。難関の中学受験を乗り越えたことで、家庭学習の習慣を身に付け、自分なりの学習スタイルもすでに確立したようだ。

 現在は学校の宿題を中心に、毎日1~2時間勉強している。勉強机は、リビングの隣にある和室に置いている。普段はここで勉強している。調べ物や息抜きに使う自分のパソコンも勉強机にあり、多くの時間をここで過ごす。寝るのもこの和室だ。「自分の個室もあるが、独りだと圧迫感がある。少しざわざわするぐらいが落ち着く」とりかさんは語る。