オブザベーション(ユーザー観察)によってユーザーの潜在ニーズを探り、新商品を企画を考える連載。今回のテーマは次世代のユーザーである子供たちの家庭学習。4回に分けて家庭における学習の様子を観察し、今の子供たちの潜在ニーズを探り、デザイン思考によって商品の企画、プロトタイピングまでつなげていく。今回、中学3年生の女子が使っている文具や家庭学習の環境を観察すると、あえて騒がしいリビングで勉強したり、お気に入りの文具を壊れても修理しながら使い続けたりする実態が見えてきた。

 中学3年生の中村一咲(いぶき)さんはリビングで勉強する。会議室などで使う横に長い事務用机を“勉強机”にして、左半分を一咲さんが、右半分を小学2年生の弟が使う。

 弟は、「レゴブロック」と「ベイブレード」に夢中で、この日も一咲さんが勉強する横で楽しそうに声を上げて遊んでいた。しばらくすると、おもちゃを机に並べたまま、別の部屋に行ってしまった。一咲さんは、そんな弟をそれほど気にするふうでもなく、勉強を続けている。

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