プラットフォーム企業の発想と技術で、チャネルという「場」を変革しつつある米アマゾン・ドット・コム。「Amazon Go」などを通じて顧客に特別な体験を提供し、優れたつながりを築き、販促・価格・商品というマーケティング全体を最適化しようとしている。そうしたマーケティング革命の今を、ECとオムニチャネル戦略実践の第一人者である奥谷孝司氏と岩井琢磨氏が解き明かす。

2018年1月に一般向けの営業を開始した「Amazon Go」
2018年1月に一般向けの営業を開始した「Amazon Go」

 16年12月からシアトルで社員向けに実証実験を続けていた「Amazon Go」が、18年1月に一般向けの営業を開始した。それに続いて5月には、Amazon Goをサンフランシスコとシカゴにも展開する計画があるとの報道がなされた。

 Amazon Goのニュースはこれまでも多く出ているし、実際に体験した人たちによる驚きの感想と、詳細なリポートもネットに上がっている。いまさらその話かと思われるかもしれないが、Amazon Goの多店舗展開が始まることの意味に関して、我々はどのくらい考えているだろうか。

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