
CMフォーカス
テレビCMには、各社が工夫を凝らした演出やアイデアを盛り込んでいる。時には商品やサービスの“宣伝”という枠を超え、テレビCM自体が話題になることも少なくない。この連載では、世間で注目を集めるCMを取り上げ、企業がそのCMで狙ったこと、それにクリエイターがどう応えたかなどCMヒットの背景を紹介する。
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第78回2021.03.02チキンラーメンのCMは「トライしたくなる」食べ方提案に注力2020年、お笑いコンビ・ぺこぱを新キャラクターに迎え、CM好感度トップ10入りを果たした日清食品の「チキンラーメン」。前回に続くこの記事では、同CMを手掛ける電通のクリエイティブディレクター・東畑幸多氏を紹介。また、近年ヒット作を連発している日清食品のCM作りに迫る。
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第77回2021.03.01チキンラーメンCMにぺこぱ起用 新垣結衣から変更も好感度キープ夕暮れ時、ベランダにテントを張ってアウトドア気分を楽しむ親子。「チキンラーメン」を一緒に作るが、息子は卵を鍋に落とす際に黄身を割ってしまう。すると父親は「いやCM的には失敗だけど、食べれば一緒だからいいだろう」と優しく肯定する……。日清食品のチキンラーメンのCM「ベランピング」篇だ。
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第76回2021.02.04「GREEN DA・KA・RA」、人気CMの秘訣は準備して待つアクシデント10年目を目前に控えたサントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA」。そのテレビCM「グリーンダカラちゃん」も長寿CMとなった。今回では、その原点といえる第1弾から現在までの歴史、目指す世界観を、クリエイティブディレクターの赤松隆一郎氏らに語ってもらう。
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第75回2021.02.03「GREEN DA・KA・RA」も鼻歌から 自作曲でつなぐCMの世界観2020年は出川哲朗をゲストに迎え、CM好感度トップ10入りを果たしたサントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA」。今回は発売当初から広告を担当し、CMソングの作詞作曲も行ったクリエイティブディレクター・赤松隆一郎氏を紹介。CMキャラクター「グリーンダカラちゃん」の誕生秘話にも迫る。
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第74回2021.02.02ダカラちゃんとムギちゃんに、鉄分の“てっちゃん”加入の理由海辺のトランポリン遊具で遊ぶ、グリーンダカラちゃんとムギちゃん姉妹。そこに混ざってきたのは、出川哲朗ふんする「鉄分の“てっちゃん”」。最後は3人で「鉄分入りました!」と扇のポーズを取る……。サントリー・食品インターナショナル「GREEN DA・KA・RA」のCM、「あたらしいお友達」篇だ。
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第73回2021.01.22ソフトバンク白戸家CM 長寿の理由は「7番バッターでいること」「5Gってドラえもん?」で銘柄別CM好感度1位に数度輝いたソフトバンク。過去2回では、同CMの企画意図や狙いを紹介した。本記事ではシリーズ立ち上げからの展開や監督、長寿化のメリット、クリエイティブディレクター・佐々木宏氏の広告論などを探っていく。
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第72回2021.01.21ソフトバンク、トヨタCMの二番煎じ避けた「5Gってドラえもん?」2020年4月前期や8月前期の銘柄別CM好感度調査で1位に輝いたソフトバンク。新シリーズ「5Gってドラえもん?」が人気をけん引した。前回に続き、本記事では手掛けたクリエイティブディレクター・佐々木宏氏と、ソフトバンクのCMの歩みをひも解く。
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第71回2021.01.20ドラえもんが白戸家と共演 ソフトバンク実写CMの狙い実写版のドラえもんを起用したソフトバンクのCM「5Gってドラえもん?」。ドラえもんを実写化したCMというと、トヨタ自動車でジャン・レノがドラえもんを演じたテレビCMを思い出す人も多いだろう。実は2つのCMには、同じ人物がかかわっていた。
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第70回2020.11.06キウイブラザーズに見る キャラの強みはブランド資産になることデビューから5年、人気作に成長したゼスプリの「キウイブラザーズ」シリーズ。今回は『恋のマイアヒ』の替え歌で爆発的ヒットとなった2019年のデジタル施策や、20年の「好きなことを楽しみながら」篇の裏側、さらに「キャラクターCM」の利点などにスポットを当てる。
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第69回2020.11.05ゼスプリ、地味なキウイを人気者に 有名キャラ200種を徹底研究グリーンとゴールドの「キウイブラザーズ」を描いたニュージーランド生まれのキウイフルーツ輸出販売会社・ゼスプリのCMが2020年5、6月度および7月前期で総合1位となった。最新CMを紹介した前回に続き、今回キャラクター作りから人気シリーズとして定着するまでの5年間の軌跡を追う。
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第68回2020.11.04ゼスプリのキウイブラザーズ あえての60秒間長尺CMで共感を得るニュージーランド生まれのキウイフルーツ輸出販売会社・ゼスプリは、各国独自のCMを展開。日本ではO・Zone『恋のマイアヒ』の替え歌に合わせて「キウイブラザーズ」がダンスするCMがヒットした。最新作は、キウイブラザーズが健康のために頑張る「好きなことを楽しみながら」篇を制作した。
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第67回2020.10.01キリンレモンのCM、若年層も40~50代もつかむキーワード「晴れ」発売90周年を迎えた2018年にリブランディングに成功した「キリンレモン」。20年のCM戦略は、その成功を踏まえた上での、さらなるステップアップだった。今回は、「晴れわたろう。」篇での上白石萌歌の起用理由や撮影・編集時のこだわり、第2弾「<無糖>でた。」篇の裏側について紹介していく。
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第66回2020.09.30キリンレモンのCM、クリエイターが意識する「誠実な二枚舌」女優・上白石萌歌がおなじみのメロディーを歌うCMが好感度ランキング上位に入るヒットになったキリンビバレッジの「キリンレモン」。企画の狙いを聞いた前回に続き、今回は背景にある、2018年から続く広告戦略をひもとく。
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第65回2020.09.29キリンレモンのテレビCM、「元気になれる」魅力を歌の力で伝える雲1つない青空の下、女優の上白石萌歌が、「♪キリン、レモン~」とカメラ目線でCMソングを歌う。冷えたボトルを口に運ぶと、炭酸が弾けて背後に黄色い気球が上昇。爽快にジャンプしながら、「♪晴れわたろうよ~」と締めくくる……。キリンビバレッジ「キリンレモン」のCMだ。
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第64回2020.08.05ポカリスエット 中高生97人のリモート撮影CM、成功の裏側新型コロナウイルスの感染拡大を受け、約500人での合唱企画を断念。代わりに約100人の「リモート合唱」をCMにして話題化させた「ポカリNEO合唱」篇。今回は、このプロジェクトを成功させたクリエイターたちと制作の裏側を紹介していく。
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第63回2020.08.04ポカリスエット 宮沢りえから汐谷友希まで美少女CMの分岐点今春、約100人の中高生が自撮りで撮影をして話題となった、大塚製薬ポカリスエットの「ポカリNEO合唱」篇。今回はその裏側と、1988年の宮沢りえから2020年の汐谷友希まで、名作を生み出し続けてきたポカリスエットCMの歴史を振り返る。
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第62回2020.08.03ポカリスエット コロナ禍で決まった「リモート合唱」CMの話題性新型コロナウイルスの感染拡大は、テレビCMの企画や撮影の方法にも再考を余儀なくされた。そんな逆境の中でも、「元気をもらった」「鳥肌が立った」などの声とともに好評を博したのが、大塚製薬ポカリスエットのCM「ポカリNEO合唱」篇だ。
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第61回2020.07.01UQモバイル、目的に応じて動と静、テレビとウェブを使い分けるWinkの『淋しい熱帯魚』の替え歌で三姉妹が歌い踊るCMが好感度上位に入ったUQモバイル。過去2回に続く今回は、2019年から始めたダンスシリーズや、ウェブでの展開などを紹介する。
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第60回2020.06.30UQモバイル、動かない違和感でブランドを印象付ける深田恭子、多部未華子、永野芽郁ふんする三姉妹が、Winkの『淋しい熱帯魚』の替え歌を歌い踊るUQモバイルのCMが好感度トップ10入り。今回は競合CMを踏まえた上で、三姉妹シリーズの立ち上げや、手掛けたクリエイターにスポットを当てる。
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第59回2020.06.29深田恭子らが淋しい熱帯魚 UQモバイルがCM好感度ランク上昇深田恭子、多部未華子、永野芽郁ふんする三姉妹が、Winkの大ヒット曲『淋しい熱帯魚』の替え歌でクールに歌い踊る。1989年に日本レコード大賞を受賞した名曲をよみがえらせ、「センスある」「三姉妹がかわいい」と話題になった、UQコミュニケーションズの「家族でUQモバイル篇」だ。
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第58回2020.06.12オープンハウス、田中みな実の表裏ないセリフがクリーンさを表現長瀬智也、清野菜名を起用し、3年目を迎えたCMシリーズ「夢見る小学生」が好調なオープンハウス。銘柄別好感度ランキングでは2020年1月後期に9位、2月前期に8位にランクインした。今回は田中みな実らを投入した2年目以降の展開を振り返るとともに、同社にとっての「CM効果」などを聞く。
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第57回2020.06.11オープンハウス、住宅関連CMに一石投じるコミカル路線で人気にオープンハウスは以前から、ハートウォーミング路線のライバル企業とは異なるコミカルなテイストのCMを展開してきた。長瀬智也や清野菜名、柄本明を“小学生”役で起用した「夢見る小学生」シリーズはCMの銘柄別好感度ランキングで20年1月後期に9位、2月前期に8位にランクイン。
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第56回2020.06.10オープンハウス、小学生の長瀬智也と清野菜名でCM好感度が上昇長瀬智也と清野菜名を“小学生”役として起用したオープンハウスのCMシリーズ。2018年に開始して以来、保健の先生役の田中みな実、5年ぶりに今度は“小学生”役で同社CMに復活した柄本明などを加えて展開してきた。銘柄別好感度ランキングでは20年1月後期に9位、2月前期に8位にランクインしている。
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第55回2020.03.30ホットペッパーグルメのアフレコCM、データで判断できない面白さリクルート「ホットペッパー」のアフレコCMが、12年ぶりに復活して高い好感度を記録した。前回は過去のアフレコCMの歴史を振り返ったが、今回は、その特殊な制作方法やユニークなウェブでの施策などを紹介していく。
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第54回2020.03.27ホットペッパーグルメの“殿堂入り作品”、SNS時代にこそウケるCM好感度ランキングで4位(12月前期銘柄別)にランクインしたリクルート「ホットペッパーグルメ」のアフレコCM。今回は、2002年からのシリーズの歴史と、生みの親である希代のクリエイティブディレクター・山崎隆明氏にスポットを当てる。
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第53回2020.03.26ホットペッパーグルメ、「アフレコCM」復活で好感度トップ5入り2000年代、洋画風の映像に関西弁のセリフを当てて笑いを誘ったのが、「ホットペッパー」の「アフレコCM」。それが12年ぶりに復活した。本CMの企画からナレーションまで担当したクリエイティブディレクターの山崎隆明氏と、リクルートライフスタイルの村山翔子氏に制作の裏側を聞いた。
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第52回2020.02.20雪印メグミルクCM、“シズルカット”とダンスで「何回も見たい」「とろッピ~」篇でCM好感度のトップに立った雪印メグミルク「6Pチーズ」。過去2回では企画の裏側や、本作につながる同社の広告戦略などを説明した。今回は、CM撮影時の様子や放送後の反響などを詳しく紹介する。
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第51回2020.02.19雪印メグミルク、10秒のレンチンレシピを15秒CMでそのまま見せるCM好感度ランキング1位(2019年11月前期作品別)に輝いた雪印メグミルク「6Pチーズ」のCM「とろッピ~」篇。今回は、本作に至る2016年からの広告展開やクリエイターの試行錯誤について聞いた。
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第50回2020.02.18雪印メグミルク、チーズとダンスで心を溶かし作品別好感度1位に「♪とろとろ とろッピ~ レンジで10秒~」という歌に合わせ、電子レンジの前で踊る女の子。レンジの中ではチーズがとろり溶けていく。10秒後、チン!と鳴ると、女の子がどや顔でポーズ。家族で食べて笑顔になる……。「カワイイ!」「癒やされる」と話題になった雪印メグミルク「6Pチーズ」のCMだ。
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第49回2020.01.30ブックオフ、寺田心の熱演で「本だけじゃないブックオフ」を訴求オンエアは10日足らずながら、CM好感度トップ10入り、ACC賞グランプリなどの記録を打ち立て、2019年を代表するCMになったブックオフコーポレーションのCM。前2回の記事に続き、その制作秘話とメディア展開、成功要因などを深掘りする。
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第48回2020.01.29ブックオフ、CMのYouTube再生回数が1000万回を超えるヒットに「ブックオフなのに本ねぇじゃーん!」とキレる天才子役の寺田心が話題を呼び、放送のたびに好感度トップ10入りしたブックオフコーポレーションのCM。今回は、本作に至る軌跡と、手掛けたTYOのクリエイターを紹介していく。
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第47回2020.01.28ブックオフ、9日間の放送のCMでACC賞グランプリ獲得服や楽器が並んだブックオフの店内。店長役の寺田心が、ある男性客に話しかける。「今、こう思いましたね? ブックオフなのに本ねぇじゃーん! フィクションは本だけにしとけよ!……って」。天才子役の振り切った演技が話題になったのがブックオフコーポレーションのCMだ。
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第46回2019.12.12亀田製菓「柿の種」 ピーナツの比率なんて「どうでもいい!」マツコデラックス演じる「ママツコ」を登場させた「ハッピーターン」のCMで、CM好感度ランキングのトップ10に入った亀田製菓。ママツコシリーズの第2弾は「亀田の柿の種」だ。そのCMの裏側や連動企画などを紹介する。
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第45回2019.12.11消費者は企業のメッセージを信じない ハッピーターンの本音勝負マツコデラックスが「ママツコ」にふんするハッピーターンのCMが、9月銘柄別CM好感度トップ10に入るヒットとなった。前回に続き、今回はハッピーターンCMの歴史やクリエイターの玉川健司氏について紹介しながら、CMと連動させた店頭やウェブでの展開について聞く。
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第44回2019.12.10ハッピーターンの“本音”CM リニューアルなのに「変わってない」リニューアルしたのに「変わっていない」。マツコデラックスを起用したテレビCMで、2019年9月の銘柄別CM好感度TOP10に入った亀田製菓。その発想の原点は、社内、そしてCM企画中にも出た「どう味が変わったのか分からない」という“本音”だった。
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第43回2019.10.03Spotify、60秒版CMがネットで拡散 ウェブでは長尺が好まれる飛行機内でのユーモラスな一場面を描いた「#音楽さえあればいい『飛行機』編」で、CM好感度ランキングに初めてトップ10入りを果たしたSpotify(スポティファイ)。この記事では、クリエイティブディレクターとして本作を手掛けた電通の鈴木晋太郎氏のこだわり、成功要因などを掘り下げる。
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第42回2019.10.02Spotify、CMで目指したサブスク時代の「NO MUSIC, NO LIFE.」飛行機の中、トラブルに遭っても音楽を聴き続ける男性を描いたSpotify(スポティファイ)のCM「#音楽さえあればいい『飛行機』編」が、銘柄別CM好感度トップ10の8位にランクインした(6月度)。今回は競合をどのように意識して企画を作ったのか、クリエイターの鈴木晋太郎氏に聞く。
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第41回2019.10.01Spotify、ウィット込めて描く「音楽愛」でCM好感度トップ10入り飛行機の中、ジュースを飲もうとカップを口に近づける男性。その時、隣の女性がリクライニングボタンを誤操作し、男性のシートがドンッと後ろに倒れてしまう。男性はジュースをかぶってびしょぬれだが、平然と音楽に酔いしれる……。ユーモラスな展開で人気の「Spotify(スポティファイ)」のCMだ。
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第40回2019.08.21花王・アタックZERO、「旬」と「これから」の俳優で人気CMに旬のイケメン5人を起用した「#洗濯愛してる会」シリーズで、CM好感度ランキング1位に輝いた花王「アタックZERO」。人気クリエーティブディレクター・篠原誠氏(篠原誠事務所)は、キャスティングについてどのように考え、実際にどう制作したのか。
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第39回2019.08.20花王・アタックZERO、“競合”はライバル企業の洗剤CMではない5人のイケメン俳優を起用した「#洗濯愛してる会」シリーズが話題となり、5月度銘柄別CM好感度ランキング(CM総合研究所調べ)で1位に輝いた、花王「アタックZERO」。この記事では、競合のCM概況を見た上で、本作を手掛けるクリエイターを紹介。コンセプトワークなども紹介する。