※日経エンタテインメント! 2020年10月号の記事を再構成

実写版のドラえもんを起用したソフトバンクのCM「5Gってドラえもん?」。ドラえもんを実写化したCMというと、ジャン・レノがドラえもんを演じたトヨタ自動車のCMを思い出す人も多いだろう。実は2つのCMには、同じ人物がかかわっていた。

 リビングでくつろぐ白戸家。母・正子が「5Gって、世の中どうなるの?」と聞くと、アヤが「できたらいいね、ができちゃうの。ドラえもんみたいに」と返す。その時、天井を突き破って落ちてきたのは、ドラえもん。なんと野比家が、隣の家に引っ越してきた……。ソフトバンクのCMシリーズ「5Gってドラえもん?」だ。

 「5Gは『高速大容量』『低遅延』『多接続』などの特徴を備え、2020年3月に商用化がスタートしました。しかし『実際、まだ何がすごいのかよく分からない』というのが、お客様の本音なのかなと思います。そこでまずは5Gでできることを分かりやすくお伝えし、『5G=ソフトバンク』というイメージ醸成もしていきたいと考えました」(ソフトバンク コミュニケーションデザイン部 部長 新井英成氏)

 このお題に挑んだのは、07年に白戸家を生んだ、連のクリエイティブディレクター 佐々木宏氏。サントリー・ボス「宇宙人ジョーンズ」やトヨタ自動車「実写版ドラえもん」なども手掛けた名クリエイティブディレクターだ。

 「5Gで遠隔治療や自動運転ができるようになると聞いても、何か違う業界の話のようで、スマホと結びつかない。一緒に企画をしてきたプランナーの澤本嘉光くん(電通)とも『5Gは、伝えるのが難しいね』と話していました。一方で僕は20年に50周年を迎える『ドラえもん』の件で、いろいろな企業とコラボできないかと考えていて。ある時、ふと『ドラえもんで5Gを伝えられないかな』と考えたんです」(佐々木氏)

 佐々木氏は、ドラえもんとスマホは近い存在と感じていたという。

 「見たいものがあればすぐに見られて、欲しいものがあればすぐに届く。どこでもドアやタケコプターでできるようなことが、スマートフォンでできるようになったと思うんです。5Gになれば、そんなスマホが、よりドラえもんに近づくんじゃないか。『5Gって、ほぼドラえもん』と言えたら分かりやすいと思いました」(佐々木氏)

ソフトバンクらしさを追求

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