マツコデラックス演じる「ママツコ」を登場させた「ハッピーターン」のCMで、CM好感度ランキングのトップ10に入った亀田製菓。ママツコシリーズの第2弾は「亀田の柿の種」だ。そのCMの裏側や連動企画などを紹介する。

10月1日から放送された「ママツコ」シリーズ第2弾「亀田の柿の種」のCM
10月1日から放送された「ママツコ」シリーズ第2弾「亀田の柿の種」のCM

 自転車に子供を乗せて走るママツコ(マツコデラックス)が、亀田製菓の主力商品について考えている。「私、亀田を変えたいの。本音を言うと、『柿の種』は6(柿の種):4(ピーナツ)じゃなくて、7:3がベストだと思うのよ」。神妙な顔をするママツコに対し、子供たちが「どうでもいい!」とツッコむと、ママツコが「当たり前を疑え!」と諭す……。2019年10月1日から放送された、ママツコシリーズの第2弾「亀田の柿の種」のCMだ。

 「ハッピーターンのすぐ後に柿の種のキャンペーンが始まるので、同じシリーズに見えつつ、違いが分かるようにしなきゃいけない。撮影は同じ日に同じ場所で行い、最後のキーカラーを赤から黄色に変えました。

 『7:3がいいんじゃないの?』というのはマツコさんご本人が言っていた本音で、セリフとして引用させていただきました。それだけで終わらず、子供たちに『どうでもいい!』とさらに本音を言わせる(笑)。一般の人からするとどうでもいいことだろうなと思って企画したんですけど、他のメーカーさんに提案したら出入り禁止になったと思います(笑)」(ADKマーケティング・ソリューションズのクリエイティブディレクターの玉川健司氏)

 監督に起用したのは、石井聡一氏。石井氏は、「消臭力」「ムシューダ」などのエステーCMを長年手掛けており、最近ではお笑いコンビ・千鳥が出演している「スマートニュース」や山口智充が子供たちと絡む「東急リバブル」などの人気CMも演出している。

 「この企画を成功させるには、監督もとがっている人じゃないといけないと思いました。あと石井さんは以前、マツコさん出演の年賀状CMを撮られたことがあって、それが面白かったんです。マツコさんとの相性の良さも起用理由としてありましたね。

 ハッピーターンのCMで、前半カメラが固定なのは石井監督のアイデアです。ハッピーターンも柿の種も、最後のほうに下からのアングルで撮ったマツコさんの画があるんですよ。それも、あまり見たことがないマツコさんの映像になったと思っています」(玉川氏)

 柿の種のCMも、ウェブや店頭での連動に力を入れている。YouTube公式チャンネルには「当たり前を疑え! 街頭インタビュー」なる動画シリーズを公開。その名の通り、一般消費者に街頭インタビューを行い、柿の種の好みの比率について聞いたものだ。

 また、TwitterやLINEでは「私、亀田を変えたいの。キャンペーン『当たり前を疑え! 国民投票』」を開催した。Twitterで亀田の柿の種公式アカウントをフォロー、LINEで公式アカウントを友だちに追加して、好みの比率を投票してもらう企画だ。締め切りは11月27日で、投票者の中から抽選で10名に亀田の柿の種を10年分(10名に10年分で合計100年分)をプレゼントする。10月30日時点での1位は7:3、2位は8:2、3位は6:4だった。。

 「柿の種とピーナツ、2つを一緒に食べる商品は、おそらく柿の種だけ。『食べないピーナツは嫁に食べてもらう』という人がいたり、『ピーナツは自分の好きなものを買う。柿の種の割合が10でいい』という人がいたり。人間性が感じられるコメントを多くいただいて、面白いです。柿の種に対して、こんなに思いを持ってくださっている人がいるんだっていうのも驚きでしたね。

 この投票結果を基に、比率の違う商品を出して反応を見てみたいですね。7:3、8:2、9:1などすべての比率のものを出してほしいという声もいただいているので、流通さんにお願いして、棚に全部入れてもらおうと考えたりもしています(笑)」(亀田製菓の早坂明氏)

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