企業は、店舗のデジタル化によって、運営の効率化、あるいは、集客増加を狙っている。しかし、UXデザイナーの深津貴之氏は「それは、本当に正しいIT化か?」と疑問を投げかける。今、企業が取り組むべきことは何かを聞いた。

深津貴之(ふかつ・たかゆき)氏
UI/UXデザイナー。THE GUILD代表。ピースオブケイク CXO。2005年、デザインスタジオtha ltd.に入社。09年に独立、13年にTHE GUILDを設立。

──まず、プロジェクションマッピングやロボットを店頭で活用するような、デジタル技術の使い方については、どう考えますか。

深津貴之氏(以下、深津) 例えば、店頭にロボットを置くのは、いわば「おもちゃ」で人を呼ぶということですよね。ポップアップストアやイベントなど、一瞬だけ人の目を引くときには有効ですが、長期的な価値は低いでしょう。