※日経トレンディ 2018年7月号の記事を再構成

 2018年上半期、ヒットの法則に異変が起きている。経済合理性や機能性だけでは説明がつかない“謎”のヒットが多数出てきたのだ。その現象を観察すると、各業界の時代の変化が浮かび上がってくる。上半期ヒット商品とともに、下半期にブレイクすると予測したものを全16ジャンルで徹底調査した。その食品業界編を紹介しよう。

 食品業界最大のニュースは、カレーの常識が塗り替えられたことだった。インテージの調べによると、17年はカレールウの購入金額が456億円だったのに対し、レトルトカレーは461億円と、レトルトカレー登場以来初めて逆転した。

 カレーは自分の家で作るものではなく、多数のレトルトから各自が食べたいものを選ぶ時代に突入した。共働き家庭が増えて調理時間を短縮したいというニーズに加え、1世帯の家族数が少ないことや、時間差で食事を取るケースが増えたことなどが要因だ。

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