「見られて終わり」では意味がない。大分県別府市のYouTube動画「湯~園地計画」の仕掛け人、別府市長の長野恭紘氏と音楽監督の清川進也氏の特別対談。「プロジェクトには“余白”が重要」「迷ったら、あり得ないほうを選ぶ」「“尊敬の念”がチーム内の距離を縮める」――。笑いあり、語りありの「ヒットの裏側」トークから、すべてのプロジェクトリーダーに通じる仕事の極意を探る(前後編の前編)。

別府市長の長野恭紘氏(右)と音楽監督の清川進也氏(左)
――そもそも、なぜ2016年秋に「湯~園地計画」を打ち出したのですか。
長野市長(以下、長野) 前提として、16年4月に起きた熊本地震がありました。風評被害で別府の温泉地は予約のキャンセルが相次ぎ、市民の心と体は疲れ果てていた。その状況の中で、別府の観光事業を復活させるには大幅なバーゲンが必要との声も上がりました。
清川氏(以下、清川) 「湯~園地計画」について話し始めたのは、その年の夏ごろでしたよね。
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