パッケージデザイン開発とマーケティングリサーチを行うプラグ(東京・千代田)は、2015年より年に2回、春夏と秋冬の新商品についてパッケージデザインに関する好意度調査を実施してきた。累計8243商品におよぶ調査結果で17年から21年までの5年間のデザイントレンドを振り返った結果、ジェンダーレスともいえる傾向があることが分かった。
調査では20~50代の消費者約3万人がパッケージデザインの画像を見て、好きかどうかを5段階で評価し、そのうち「好き」「やや好き」と回答した割合を好意度としている。また、好意度の理由を自由回答で聴取している。対象商品は食品が最も多く、ほかに飲料、トイレタリー関連、医薬品など20以上のカテゴリーから選定し、毎回約600商品を調査している。以下が17年からパッケージデザインのトレンドになる。
2017
- 高級感のあるこげ茶を中心に、黒や存在感のある赤を用いる色の展開が上位
- 質感・上質感の感じられるパッケージが高い評価
- 「濃い」カテゴリーが誕生
2018
- 赤と黒を前面に押し出すことによって存在感や味の深み、文字の訴求力などに力を持たせたデザインが上位
- 春の色、味として定番のイチゴとピンク色はこの春も健在であり、安定して女性の高い評価を獲得
- 「濃厚さ」をうまく表現したパッケージが高く評価
2019
- 商品の高級感や質感を表現したパッケージが引き続き上位にランキング
- 「濃厚」が進化して「とろける」デザインが高評価
- プラスチックから紙への変化は消費者も高く評価
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