新型コロナ禍による健康志向の高まりもあり、ビールでも「糖質ゼロ」が注目されている。2020年10月にキリンビールがビールカテゴリーでは日本初となる糖質ゼロのビールを発売し、話題を呼んだ。続いて21年4月、サントリービールも糖質ゼロのビールを発売。売り上げ好調の2商品だが、デザインはどちらが支持されているのか?

A:サントリービール/パーフェクトサントリービール、B:キリンビール/キリン一番搾り 糖質ゼロ
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 Aは、サントリービールがビールの新たなブランドとして発売。「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」などで培ってきた製法やノウハウを生かし、約5年の歳月をかけて開発した。麦芽のうまみを上限まで引き出す「贅沢(ぜいたく)仕込」と、糖質ゼロになるまでじっくり発酵する「贅沢醗酵」で、「ビールど真ん中のおいしさ」を目指したという。おいしさと糖質ゼロが両立できたことを「パーフェクトサントリービール」というネーミングで訴求した。受注も好調で、発売週末までの出荷数量は当年間販売計画の約3割に当たる74万ケース(大びん換算)に達した(21年4月調べ)。

 背景色には濃紺と金を採用し、ビールらしい品質感や品格を表現。パッケージの上部には、サントリービールを表す太陽と鳥、ビールグラスのモチーフを配置した。日本のビールの代表ブランドを目指すという思いを込めた。

 Bは、「一番搾り」ブランドからキリンビールが20年10月に発売。糖質ゼロが話題を呼び、販売数量は発売から約半年の3月下旬時点で累計300万ケース(大びん換算)を突破した。これはキリンビールの過去10年のビール新商品で最速記録だという。21年1~3月の販売数量も年初計画の約3割増、4月の製造予定も年初計画の約6割増と好調に推移した。

 Bのターゲットはビールユーザー全体で、その中には普段は糖質オフ・ゼロ系の商品を購入しない人たちも含まれている。実際の購入者も、約6割が普段、糖質オフ・ゼロ系の商品を購入しない人たちだった。「ビールで糖質ゼロなら飲んでみたい」と思い、購入に至ったようだ。

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