健康志向の高まりを受けて、たんぱく質(プロテイン)を摂取する人が増えてきた。各食品メーカーもたんぱく質を多く含む商品を続々と発売している。特に、日常的に摂取しやすいヨーグルトは人気だ。今回は高たんぱく質のヨーグルトのパッケージを比較した。

 今回の調査対象は、「明治TANPACT(タンパクト)ヨーグルト 砂糖不使用」(A)と、「ダノンオイコス プレーン・砂糖不使用」(B)。

 AとBの「どちらの商品を買いたいか」(Q1)と聞くと、全体ではAが67.7%、Bが32.3%と、Aの支持率が上回った。 明治TANPACTシリーズは、明治が2020年3月30日に発売。ヨーグルトに加え、飲料やチョコレート、チーズや冷凍食品など計14品があり、多様なシーンに対応している。

 厚生労働省によると、日本人のたんぱく質摂取量は18年に1950年代と同水準に低下している。この問題に対し、明治は、「たんぱく質摂取量の低下・低栄養の社会課題解決に貢献する」という目標を設定。特に「女性の過度なダイエットによる栄養不足」「中高年のメタボ」「高齢者のフレイル(認知機能や身体的機能の低下)」「子供の体力低下」という4つの課題を解決できる商品を投入した。主なターゲットとして、日常生活に軽度な運動を取り入れる程度のユーザーを想定している。

 パッケージでは、シリーズ全体でロゴや背景の白いラインを統一。商品のカテゴリーやフレーバーに合わせて地色を変えている。ヨーグルトでは、軽やかな印象のブルーを採用。また、飲料(ミルク)やチーズなどの乳製品にも、牛乳のパッケージに使われることが多いブルーを採用している。

 Bは、ダノンジャパンが販売する水切りヨーグルトで「低カロリー・高タンパク質・脂肪ゼロ」が特徴。日本では2015年から同名で発売していたが、20年3月にたんぱく質を10グラム以上に増量してリニューアルした。味の種類はプレーン・砂糖不使用のほかブルーベリーなど6つ。

 19年8月や20年2月にはプロクライマーの野中生萌選手とコラボしたパッケージを期間限定発売するなど、スポーツのイメージを打ち出している。パッケージカラーには、ヨーグルトでは珍しいブラックを採用。蓋部分に各フレーバーに対応した差し色を使用した。調査対象のプレーン砂糖不使用は灰色。蓋やカップに大きく記載した「PROTEIN」の文字が目立つ。

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