人気商品のパッケージデザインを調査する本連載。スーパーやコンビニ、薬局などでさまざまなメーカーのゼリー飲料を見かけることが増えてきた。栄養を手軽に補給できるゼリー飲料のパッケージを検証した。
食事を取れないときはもちろん、栄養を補いたいとき、体調が悪くて食欲がないときなど、多様なシーンで役立つゼリー飲料。熱中症対策に適した商品やクエン酸を含む商品など、種類も増えている。
今回の調査対象は、ゼリー飲料の「inゼリー ミックス」(A)と「ボディメンテ ゼリー」(B)。AとBの「どちらの商品を買いたいか」(Q1)と聞くと、Aが69.0%、Bが31.0%。Aが大差を付けて支持された。
inゼリーシリーズは、森永製菓が1994年に発売した簡易食のブランド。シリーズ全体のメインターゲットは、20~40代の社会人男性に設定している。健康志向の高まりとともに売り上げを伸ばし、2018年度のinゼリーシリーズ出荷実績は、14年度比で170%だった。
状況に応じて必要な栄養素を選べるように、「エネルギー」「マルチミネラル」「プロテイン」など成分の異なる6種類を用意している。これまでのパッケージはシルバーの地色に、「in」のロゴを黒で、栄養素をビビッドなカラーで表記している。価格帯は200~250円(参考小売価格、税別、以下同)。
同シリーズで19年4月16日に発売したのが「inゼリー ミックス」だ。6大栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミン、食物繊維)を一度に摂取できるのが特徴で、パッケージに大きく「6」と記載。パッケージのカラーは下側がゴールド、中央に走る帯が黒、上側がブルー。今までとは大きく変わった印象だ。同時発売の「プロテイン10,000」は、上側が赤になっている。価格はいずれも300円。
Bのボディメンテは、17年4月に大塚製薬が発売。乳酸菌B240とBCAA+アルギニン、ホエイタンパクを組み合わせており、体調を整える効果がある。アスリートや体調管理に気を配る人がターゲットで、価格は300円。PETボトル入りの「ボディメンテドリンク」もある(154円)。
フレッシュグリーンのパッケージに、商品名を大きく表示したシンプルなデザイン。inゼリーやその他の飲料ゼリーと比べて、パッケージが縦に長いことも特徴だ。
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