人気商品のパッケージデザインを調査する本連載。今回は、デザインを評価するAIを使い、カップ麺のパッケージを検証した。見えてきたのは、「日清のどん兵衛」など定番商品を有する日清食品パッケージデザインの安定感だ。

AIによるパッケージデザイン評価ランキング(カップ麺)1~5位
AIによるパッケージデザイン評価ランキング(カップ麺)1~5位

 プラグ(東京・千代田)は、2019年4月、AI(人工知能)を使ったパッケージデザインの評価システムをリリースした。同システムでは、15年から毎年春と秋に実施してきたパッケージデザインに関するアンケート調査のデータを活用している。これまで商品数4115、回答者約400万人の調査データを蓄積してきた。

 調査では、パッケージの画像を消費者に見せ、「好意度」を集計する。好意度は、消費者がその商品(画像)が好きかどうかを5段階で評価したときの「好き」「やや好き」と回答した割合を指す。調査で蓄積したパッケージ画像の特徴量をAIによって算出し、特徴量と好意度の関係を機械学習させることでデザインを評価するプログラムを開発した。

 人を対象にした調査では、同じパッケージ画像を見せても、ブランド名を変えると、その影響で好意度が変化することが分かっている。そのため、AIによるデザイン評価では、ブランド力を反映する係数として、「Yahoo! JAPAN」によるブランド名の検索結果の件数を加味している。

AIが最も高く評価したカップ麺は?

 今回は、19年春のカップ麺の新商品80点を対象に、このシステムを使ってデザインを評価した。

 評価スコアは商品カテゴリーよって、平均値やバラつきが異なる。そのため、カップ麺の特徴を反映するよう、統計的に補正した。これによって、今回のカップ麺では実測値と予測値の相関係数は0.726、算出された予測値が誤差0.25ポイント(5%以下)以内に収まる確率は77%で、比較的高い予測精度だった。精度は、AIの学習データが増えるほど向上する。

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