商品パッケージに人物写真を使う例はなぜ少ないのか。人物写真に良い印象を抱かない消費者が多いからだ。パッケージデザイン開発とマーケティングリサーチを手掛けるプラグが、過去のパッケージ比較調査のデータから人物写真を使うパッケージの好意度を分析した。

図1●人物写真の有無によるパッケージ好意度の差
図1●人物写真の有無によるパッケージ好意度の差
※有意差…実際の調査結果が偶然の結果とは考えにくい、統計学上「意味のある差」であること

 商品パッケージに人物写真を使う例は少ない。その理由を、プラグがこれまでに実施したパッケージデザインに関する好意度調査の結果から検証してみたい。2017年春~18年秋にかけて実施した4回分、合計2336商品に対する調査データを用いた。調査では、商品のパッケージを消費者に見せ、そのデザインを好む程度を5段階で回答してもらい、「好き」「やや好き」と回答した割合を好意度とした。自由回答として、好む理由を記入してもらった。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

1
この記事をいいね!する