「わっ、縮んだ!」「だいぶ背が低くなったな」──。昨年暮れから今春にかけて東京・赤坂見附界隈に出向いた人の多くが、徐々に低くなっていく赤坂プリンスホテルの姿にスマートフォンのカメラを向け、ソーシャルメディア上には解体途上の赤プリ写真が感嘆の声とともに多数投稿された。高さ日本一を誇る東京スカイツリーの建設過程がニュース性を持つのは当然としても、それ以外のビル建設や解体、ゼネコンの工法などに一般市民が興味を持つことはないはずだった。それが半年間にわたる解体ショーとして注目が集まったのは、工事を請け負った大成建設にとっても予想を超えるものだった。一般的に言ってBtoB企業のブランディングは難しく、成功例は多くない。