ついに、と表現して差し支えないだろう。「Twitter」のハッシュタグ(#)が登場するテレビCMの放送が始まった。もちろん、国内初の出来事である。
日本コカ・コーラのスポーツ飲料「アクエリアス」のテレビCMで、開催が迫るロンドン五輪に出場する北島康介選手の応援を呼びかけるものだ。テレビCMの終わりに、「Twitter」の文字が現れ、その隣にある検索窓に「#僕にはできる。」と表示される。

ソーシャルメディアとテレビを複合的にマーケティングに活用するソーシャルテレビが注目されつつも、実はアクエリアスのように直接連動することは難しかった。
テレビCMには、1つの広告枠には原則1社しか広告できない慣行がある。それ故、ある会社のテレビCMにTwitterロゴを出せば、その会社とTwitterの“ダブルスポンサー”とも称される問題にぶち当たる。
アクエリアスのテレビCMも、この問題を完全にクリアしたわけではない。Twitterロゴを使わず通常の英語書体にとどめながら、これまでCMで前例のある「…で検索」という表現方法を活用した。
確かに苦肉の策ではある。だが、ソーシャルメディアとテレビCMを直接連携させるための大きな一歩であることには違いない。
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