【DSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)】

 広告主側が利用する広告購入・配信システムのこと。広告掲載サイトが利用する広告枠販売のシステムSSP(サプライ・サイド・プラットフォーム)と対になっており、ネット利用者がサイトにアクセスした瞬間にSSPから広告枠が競売に出され、DSPで最高額を入札した広告主が広告を配信する。

【第三者配信アドサーバー】

 広告掲載サイト(第一者)ではなく、広告主(第三者)がサイトへ広告を配信する仕組みのこと。複数の媒体サイトを活用したキャンペーンを実施するには通常、広告原稿を個別に入稿して、それぞれ効果測定をしている。第三者配信アドサーバーを利用すれば1カ所で広告原稿の管理や効果測定をできるのが広告主の利点となる。効果測定においては、広告を見た人のブラウザーに「クッキー」を付与し、そのユーザーが別のサイトでも広告に接触したか、最終的に広告をクリックせずとも自社サイトを訪れたかなどの分析が可能になる。

第三者配信アドサーバーの仕組み図

 コムスコア・ジャパン(東京都港区)によると、第三者配信アドサーバーによる配信は4月時点で約70億件と前年比2.6倍増。国内の主なサービス会社はFringe81のほか、MediaMind Technologies(製品はMediaMind)などがある。主要なDSPも同機能を備える。なお、全ての媒体サイトが第三者配信を受け入れているわけではない。ヤフーは「広告主ニーズは理解しているが第三者配信という手法にこだわらず、一番いい方法を選んで解決したい」との姿勢だ。

【クッキー】

 ブラウザーに保存する小さなファイルで、サイトのログイン情報などを記録するために使われる。ターゲティング広告では利用者を識別するために使う。
 「iPhone」ではクッキーの扱い方がパソコンなどと異なるため、スマートフォンでのターゲティング広告は別の方法を採用する必要がある。

【クリエーティブ】

 広告の制作物のこと。インタラクティブ性が特徴のネット広告においては、広告を見るユーザーに応じて制作することが重要だ。検索連動型広告であれば、検索語の意図に応じたメッセージ、リターゲティング広告であれば、広告への接触回数や自社サイトで見たコンテンツなどに応じた内容にすると、効果が高くなるとされる。

この記事をいいね!する