東芝は10月20日、YouTube公式ブランドチャンネル(英語版)をリニューアルし、それにあわせてFacebookと連携したゲームを公開した。海外市場に向けて、同社が描く新しい街作り構想「スマートコミュニティ」への理解を促進するのが狙い。

公開したゲーム「Play the Smart Community Game!」は、ゲーム画面上に次々と登場するFacebook上の友人の顔写真に対して、画面上部に並ぶ「水」「エネルギー」「交通」「医療」「情報」といったアイコンをマウス操作で適切に重ねていくアクションゲームだ。一定時間内にクリアできないとゲームが終了する。
5つのアイコンは、スマートコミュニティの構築に向けて、東芝が提供するソリューションと一致している。ゲームに接してもらうことで、公式チャンネルへの集客や映像再生回数の増加、「東芝Samart Communityサイト」への誘導による、スマートコミュニティ関連ソリューションのビジネス展開への理解を目指す。
滞在時間が短かった、リニューアル前
リニューアルの背景について、東芝広告部デジタルコミュニケーション統括担当の荒井孝文氏は、「リニューアル前は、海外からのアクセスが60%を占めたが、チャンネルへの滞在時間が短く、それでは東芝のテクノロジーが貢献できる分野がどんなものかが伝わっていない懸念があった」とする。
「Facebookコネクト」の技術を使って、ユーザーのFacebookアカウントと連携させることで、そのユーザーの友達の写真をゲーム画面に表示させることができる。ユーザーは獲得したスコアをFacebookへ投稿することもできる。YouTube上でFacbookと連携したゲームを提供するのは「国内では初めて」(グーグル)となる。
東芝は早期からYouTubeをマーケティングに活用してきた1社。ノートパソコン専門チャンネルなど3つの公式チャンネルを運営し、動画再生回数は累計400万回以上に上る。公式ブランドチャンネルでは従来、東芝の技術を紹介する「VISION for INNOVATION」をテーマに運営してきた(関連記事「東芝、8兆円企業へ向け「ネット動画」でBtoB事業育成 」)。このコンテンツは刷新を機に、スマートコミュニティのコンテンツ一部となっている。