パナソニックコネクティッドソリューションズ社は2017年12月1日、エンタープライズマーケティング本部というマーケティング組織を新設。本部長に日本アイ・ビー・エム(IBM)デジタルコンテンツマーケティング&サービス部長だった山口有希子氏が就任した。

「第1回 日経デジタルマーケティング NEXT CMO AWARD」グランプリを受賞した山口有希子氏(左は審査委員長の有馬誠氏)
「第1回 日経デジタルマーケティング NEXT CMO AWARD」グランプリを受賞した山口有希子氏(左は審査委員長の有馬誠氏)

 パナソニックコネクティッドソリューションズ社は、BtoB(企業向け)事業を担う社内カンパニー。FA(ファクトリー・オートメーション)機器、コピー機やIP電話機といったオフィス向け機器、POS(販売時点情報管理)システムなどの業務用端末を企業向けに販売している。エンタープライズマーケティング本部は、同カンパニー内の広報、広告宣伝、イベント展示といったマーケティングコミュニケーション機能を統合した新組織だ。

 「これまで、BtoB事業では広報や広告宣伝など、マーケティングにかかわる取り組みを統一的に実行できる組織がなかった」(パナソニック)。そこでマーケティング強化を検討する中、広報やマーケティングに精通する人材が必要となり、山口氏に白羽の矢が立ったようだ。

 山口氏は1991年に入社したリクルートコスモス(現コスモスイニシア)を振り出しに、商社でのIT製品の輸入販売・マーケティング担当や、ヤフーのマーケティングコミュニケーション部長として活躍。2012年に転じた日本IBMでは広報宣伝部を統括し、2016年からはデジタルコンテンツマーケティング&サービスという組織を率いていた。

 具体的には、46年間も発行していた社内報をデジタル化して「mugendai」というサイトを開設したり、独自記事を配信するスマートフォンアプリ「IBM News」を開発したりして、社内コンテンツを活用したマーケティング施策を推進した。また2016年7月には、次世代のスターマーケターを発掘・表彰する「第1回 日経デジタルマーケティング NEXT CMO AWARD」でグランプリを獲得している。

 新天地となるパナソニックでも広報・広告宣伝などを統合したマーケティングを主導し、営業活動を支援していくという。

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