凸版印刷は電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を、20~40代の主婦などに向けて購買に関する情報を届けるメディアと位置づけ、機能を強化する。企業から預かったチラシ情報などのコンテンツをShufoo!以外のメディアにも配信。併せて、ユーザーの利用を促すレコメンドサービスなどを新機能として盛り込む。

Shufoo!の電子チラシ画面
Shufoo!の電子チラシ画面

 まず10月にLINEと提携。店舗を持つ流通企業がShufoo!向けにチラシ情報を入稿すると、その企業が運営するLINE@にも同じチラシ情報が配信できるサービスを開始した。流通企業の多くは店ごとに異なるチラシを作っているため、LINE@のアカウントを店ごとに開設し、来店客に登録を促す。これにより、月間UU(ユニークユーザー)数が約750万人のShufoo!に加え、登録者6800万人のLINE国内ユーザーを潜在ユーザーとして開拓できる。

 サービス開始に当たり凸版はLINE@専用のShufoo!ビューワーを開発。ユーザーがLINE@上でチラシ画像をタップすると、その後はShufoo!ビューワーで情報を閲覧する形を取る。このため凸版側で、コンテンツを見た閲覧数などを把握でき、利用企業にフィードバックすることができる。

11月中にレコメンド情報の配信テスト開始

 また、ユーザーごとに異なるレコメンドなどを配信情報に加えるサービスを11月中に試験的に始める。流通数社と提携し、数十店が対象になるという。これまでは電子チラシと、店舗担当者がお薦め情報を書き込んだブログ(ミニチラ)などが主力だった。

 試験配信では、チラシ情報のほか、「店舗のバイヤーのお薦め商品」「店舗のイベント・催事情報」「ユーザーごとに異なるレコメンド情報」を加えて配信する。レコメンドは、ユーザーがどのチラシ情報に興味を示したかというデータと、流通企業から提供される購買履歴、居住地情報といったデータを突き合わせて実施する。同じ企業が同じユーザーに情報を配信しても、「A店とB店では配信するレコメンドの内容が変わるようなきめ細かさを実現したい」(メディア事業推進本部メディアソリューション部の亀卦川篤部長)という。

 今後もメディアとしてリーチできる範囲を広げつつ、ユーザーの購買を誘発する機能を加えることで、生活情報全般を配信するプラットフォームとなることを目指す。