ジーユー(GU、東京都港区)が、累計ダウンロード数1000万を超えたGUアプリ上で、著名人がGUのさまざまな商品を着こなしながら紹介するコンテンツを、9月4日から11月30日までの期間限定で配信を始めた。ライブ動画を配信しながらEC(電子商取引)サイトと連携して商品を販売する「ライブコマース」も期間中に6回実施する予定。登場するのは、モデル・女優の泉里香さんや俳優の吉沢亮さんなど計18人。

キュレーターの1人、武田玲奈さん。右下のマネキンボタンなどで、服の詳細情報を表示
キュレーターの1人、武田玲奈さん。右下のマネキンボタンなどで、服の詳細情報を表示
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 コンテンツの名称は「GU CURATORS ROOM(ジーユー キュレーターズ ルーム)」。ユーザーがGUアプリ上でコンテンツをタップして著名人を指定すると、著名人が商品を自分のセンスでコーディネートする様を、動画やインタビュー形式などで見られる。著名人のそばに置かれた指定のボタンをタップすれば、着ている服などの詳細が表示され、ECサイトで購入できる。

 著名人によっては、動画が音声認識に対応しており、ユーザーが著名人に話しかけると、動画が切り替わって、話しかけた内容に合った答えを返してくれる。音声で話しかけなくても、アプリ上の想定質問の1つをタップすれば、答えを動画の中で返してくれる。

 ライブコマースは、著名人が5~10分間、アプリ上のライブ動画に登場し、GUの商品を紹介するもの。ユーザーはリアルタイムでアプリからコメントを書き込み、著名人は書き込まれた多くのコメントを見ながら、ライブ動画の中で答えを返す。ユーザーは、同じく指定のボタンをタップすることで、商品をECサイトから購入できる。ライブ配信した動画は、後でアプリ上の動画コンテンツとして楽しむこともできる。

著名人からの推奨は効果大

 GUがキュレーターズ ルームを始めた狙いは2つある。1つは、「著名人に商品を推奨してもらうほうが、GUのブランディングに貢献し、商品の売れ行きも伸びる」(マーケティング部の萩原将人部長)と考えたこと。もう1つは、「ユーザーがこの商品を欲しいと思ったとき、すぐに購入できるようにしたい」(萩原氏)と考えたことだ。ライブコマースを始めたのも、取り組んでみないと分からない知見をためると同時に、新しいものにすぐ取り組む姿勢を示し、ブランディングする狙いがある。

 手応えは上々のようだ。まだ配信期間中だが、「ECサイトへの流入とECサイトでの売り上げは、ほぼ想定通りに増えている」(萩原氏)という。

 ユーザーが書き込んだ著名人へのコメントなどを分析した結果、「明日、店に行こう」など、来店を想像できるコメントが多かったという。著名人起用の結果、「リアル店への集客効果も期待できると分かった」(萩原氏)。またライブコマース中、ユーザーの多くは著名人とのコミュニケーションに集中し、商品の購入は後回しであることも判明。残りのライブコマースは、著名人とユーザーとのコミュニケーションに重きを置き、商品の購入は、アプリ上に通常の動画として載せた後でよいと考えを変えたという。

 GUは今後もアプリをプラットフォームとして、著名人に商品を推奨してもらう取り組みを継続する考えだ。